1歳半検診が近づいてくると、自分の子供が引っかからないかとドキドキしますよね。その中でも、積み木を積めるかを見られると知って不安になる方も多いと思います。
積み木で遊ばせた事がない、もしくは積み木を上手く積む事が出来ないと不安になり、「急いで練習させなきゃ!」と焦ってしまいます。けれど、不安になる必要はないですよ。
1歳半検診でどういった事を見られるのか知らないと怖いですよね。つまり、積み木を使ってどういった事をチェックするのかを知る事で、少しでも不安を解消出来るはずです。
ここの記事では、以下のことについてお話しします。
- 積み木の練習はするべきか。
- 積み木の練習はどのようにすればよいのか。
1歳半検診で行う積み木に不安がある方は参考にして下さいね。
Contents
1歳半検診で引っかかりたくない!積み木の練習はさせるべき?
結論から言うと、はりきった練習はさせなくても大丈夫なんです。
もちろん、積み木の経験が無ければ当然出来ないので、積み木という遊びに触れさせておく必要はあります。そういう意味での練習は、遊びの幅を広げるという理由でもした方がいいといえますね。
しかし、子供が乗り気じゃないのに無理に練習させることや、スパルタ教育のように教え込むようなことをする必要はないでしょう。
とはいえ、1歳半検診で引っかかりたくないですよね。そのために、1歳半検診の対策をしなきゃ!と慌ててしまう気持ちも分かります。
では、どうしてはりきった練習はさせなくてよいと言えるのかを説明します。それを知ることで、1歳半検診が近づいてきているママ、パパに少しでも安心してもらえたら嬉しいです。
1歳半検診は積み木を使って何を見るの?
保健師さんが見ているのは、積み木を積むことが出来るかどうかだけではないんですよ。積み木を使って様々な発達の状態を見ています。なので、積み木がうまく積むことが出来ないからといって検診に引っかかるというわけではないので安心してくださいね。
積み木を使って確認していることは主にこの2つになります。
- 指先の発達
- 精神面の発達
具体的にどのようなことを見ているのか詳しく説明します。
指先の発達
指先の発達では積み木を積み上げることではなく、積み木をつまむことが出来るかどうかを重点的に見られるのです。
子供は1歳を過ぎると指先を器用に動かせるようになり、握ることからつまむことが出来るようになります。物をつまむことが出来るかどうかを見ることで、指先の発達に遅れがないかをチェックするのです。
また、つまむという動作は指先だけではなく、複雑に脳を使う運動になっています。距離感と立体感を把握したうえで視覚と指の動きを連動させるという動きは、実はとても難しい動きなのですよ。
下の図は、それぞれの体の動きに対応する脳の割合を表したものです。
引用:脳科学辞典
全体の約4分の1を指と手のひらが占めており、指先と脳に深い関係があることが分かりますね。指先の発達を見るということは脳の発達を見るということに繋がっており、とても重要なことといえます。
検診の対策をするのなら積み木を積む練習だけではなく、物をつまむ練習をする事が大切です。
物をつまむ練習にはパズルやシールが効果的です。積み木だけをさせるよりも、様々な遊びを通して指先の発達を促す方が子供に良い影響を与えてくれそうですね。
精神面の発達
精神面の発達では、言葉の意味を理解出来るかどうかを確認します。1歳を過ぎると心が大きく発達し、様々な感情が芽生えてくるのです。その中で、周りの大人の言う事を徐々に理解出来るようになっていきます。
保健師さんが「これを積んでね。」や「もう一度やってみて。」など子供に言葉をかけてくれます。その言葉を聞いて子供がどう反応するのかがとても重要なのです。
積み木を上手く積めなくても、積もうとする動作が見られたら大丈夫ですよ。
注意しても言う事をきかないのは、理解はしているけど従いたくないだけかもしれませんね。もし、子供が言葉の意味を理解しているか不安な場合は、言葉を教えてあげる事で成長を促す事が出来ます。
- 親が子供の周りでたくさん話す。
- 同じ言葉を繰り返し言う。
- 絵本を読み聞かせる。
- 歌を聞かせる。
- 子供に問いかける。
1歳半検診で積み木が積めなかったらどうなるの?
積み木が積めなかったからといって、必ずしも発達障害だと決まるわけではないのです。家では上手に積み木を積めていたのに、検診では全く出来なかったという事もよくあります。子供からしたらいきなり知らない大人に「積み木を積んでみて」と言われても嫌ですよね。
その時に上手に積めなかったからといって落ち込む必要はないですよ。
しかし、上記で説明した指先の発達と精神面の発達が遅れていると判断された場合は、検診に引っかかることも。
その場合のほとんどは、要観察や再検査となります。けれど、発達のスピードはそれぞれなので、1歳半検診で引っかかったとしても2歳で追いつく可能性は高いでしょう。
1歳半検診に引っかかる割合は約20人に1人とかなり多いです。引っかかったからといって不安になり過ぎないようにしましょうね。
引っかかる割合が多いのには理由があります。それは、発達障害だった場合は早期対策が大切になるので、少しでも可能性がある子供には全員声をかけるという決まりがあるからです。

1歳半検診に向けて積み木の練習はどうやってするの?
1歳半検診に向けて積み木のはりきった練習はしなくていいと説明しましたが、
と、慣れる程度には練習させておきたいと考える方もいるでしょう。
また、積み木を使って遊ぶ事で創造力や集中力を養う事も出来るため、検診を抜きに考えても積み木の練習は子供にとってプラスになるといえます。
子供が積み木を積めるようにしたいのなら、遊びに取り入れながら練習させる事がポイントです。全てに言える事ですが、子供は楽しんでいる時に1番成長しますよね。
ここでは、積み木の練習のさせ方と、1歳児に合った積み木を紹介します。
積み木を遊びに取り入れながら練習させる4つの方法!
積み木が初めてや、積み木を全く積まない子供にどのように練習させたらよいのでしょうか。そこで1番大切なのが、子供が積み木に興味を持つように仕向ける事です。
興味がない物体を積みたいとは思いませんよね。もしかしたら、そもそも積み木が積んで遊ぶものだと知らないのかもしれません。では、子供が積み木に興味を持つためのポイントを4つ説明します。
①壊す事から始める
積み木に興味を持たせたい時は、親が積んだ積み木を壊させる事から始めましょう。
という話はよく聞きます。私の子供も最初は壊すだけでしたし、ほとんどの子供がそうではないでしょうか。
しかし、壊してばかりだと「お願いだから積んでー!」と少しイライラしますよね。積めないって事はどこか異常があるのではないかと心配にもなることでしょう。
子供が積み木を壊す理由は、子供にとっては物が壊れると快感を感じられるからです。その快感を覚えると、次第にその刺激を求めて積み木を積むという動作を始めます。そして、それを繰り返す先に積み上げる事が楽しいと思えるようになるのです。
つまり、最初から「積み木を積むの楽しい!」と思える子供は少ないという事ですね。
②親も子供と一緒に遊ぶ
まずは親がお手本を見せてあげましょう。1歳頃になると、子供は親のマネをするようになります。積み木で遊んでいる親を見る事で、積み木が遊ぶものだという事に気付き、興味を持つようになるのです。
子供に積み木遊びが楽しそうだと感じてもらえるように、童心に帰り、めいっぱい積み木遊びを楽んでいる姿を見せるようにしましょう。子供に壊されてもめげないでくださいね。
③積み木遊びを習慣化する
毎日、少しずつでも積み木で遊ぶ習慣をつけてください。そして、その時間は必ず親も一緒に遊ぶようにしましょう。そうする事で、積み木で遊ぶと親も一緒に遊んでくれると思い、自分から積み木で遊ぼうとするようになりますよ。
しかし、子供に積み木を強制する事はやめましょう。もし、積み木遊びを子供が嫌がった時は押し付けずに、子供がしたい遊びをさせる事が大切です。
④子供が好きな柄の積み木を選ぶ
子供が好きな動物やキャラクターが描かれた積み木を与える事で、興味を持ってもらえる可能性が上がります。やっぱり子供って見た目重視ですよね。どんな物でも、好きなイラストが描かれた物に惹かれていきます。
今では積み木も様々な種類があり、カラフルで目を引くものや素材の違いで触感が楽しめるようにしているものなど、子供が興味を持つように工夫がされているものがたくさんあります。自分の子供が気に入りそうな物を選ぶようにしましょう。
積み木の練習は積み木選びから!1歳児に合った積み木を紹介!
子供が積み木に興味を持つためには、年齢に合った積み木を与える必要があります。例えば、ピースが多すぎると積むという作業に心が向きにくくなりますし、小さすぎると掴みづらくて嫌になってしまいますよね。
1歳児の積み木を選ぶポイントは4つあります。
- 安全性は高いか。
- 口に入れても大丈夫な素材で出来ているか。
- 持ちやすくて口に入らない大きさか。
- ピースの数は多すぎず飽きにくい量か。
それを踏まえたうえで、1歳児にオススメする積み木を紹介します。初めて積み木を与える方は参考にしてくださいね。
SOUNDブロックスLarge

安全性にとてもこだわっている積み木です。天然のゴムの木を使用しており、舐めても安全な塗料を使っています。なんでも口に入れてしまう子供でも安心して遊べますね。
子供が誤飲しない大きさになっており、ピースの数は1歳にはちょうど良いくらいの28ピースです。また、音が鳴る仕掛けやカラフルな色、積み木には珍しい弧を描いたピースがあるなど、子供の興味を引くような工夫がされています。
やっぱり、子供には安全な物を与えたいと考えている方にオススメです。
First Baby Block’s

初めて積み木を与えるという方に向いている積み木です。柔らかくて滑りにくい素材で出来ているので、掴みやすくて落としてもケガをする心配がありません。
可愛らしい図柄が立体的になっており、指先の感覚も楽しめそうですね。図柄は天気や乗り物などグループ化されているので、グループ分けをするなど親子のコミュニケーションをとるキッカケにもなりそうです。
数は10ピースと少なめなので、大きくなってくると物足りなくなるかもしれませんが、まずは積み木に慣れさせたいという方にはオススメです。
べビラボ やさしいやわらかつみき(アンパンマン)

アンパンマンが描かれた積み木です。1歳頃になると、アンパンマンを好きになる子供は多いのではないでしょうか。大好きなアンパンマンで興味を引き、積み木の楽しさを知ってもらいましょう。
手洗いが可能な布で出来ているので、投げても安心です。鈴の音が鳴るピースがあり、振って楽しむ事も出来ますね。
アンパンマンが大好き!な子供にオススメです。

【まとめ】焦らなくて大丈夫!1歳半検診に向けて楽しく積み木の練習をしよう!
1歳半検診に向けて、積み木の練習を焦らなくてよい理由を説明しました。それでは、1歳半検診で積み木を使って何をチェックするのか、積み木の練習の仕方をおさらいしておきましょう。
- 指先の発達
- 精神面の発達
- 壊す事から始める。
- 親も子供と一緒に遊ぶ。
- 積み木遊びを習慣化する。
- 子供が好きな柄の積み木を選ぶ。
子供の成長は様々で、積み木遊びが得意な子もいれば苦手な子もいます。子供が上手に積み木を積めないからと不安になる事なく、楽しく練習をして1歳半検診に挑みましょう。