生後10ヶ月頃になると上下に可愛い歯が生えてきて、本格的に歯ブラシで歯磨きを始める時期になります。だけど、
など赤ちゃんが嫌がって、毎日の歯磨きがストレスになっているママは多いのではないでしょうか。
歯磨きを嫌がる赤ちゃんには、歯磨きが嫌なものではないと教える事が大切です。
ここでは、生後10ヶ月の赤ちゃんの歯磨き嫌いに困っている方に、乗り越えた私の経験を交えながらどうすればよいかを説明します。この記事を読めば、赤ちゃんもママもストレス無く歯磨きができるようになりますよ。
Contents
生後10ヶ月は歯磨きを嫌がる赤ちゃんが多い!どうして歯磨きしなきゃダメなの?
1本でも歯が生えてきたら歯磨きしないと、赤ちゃんに辛い思いをさせてしまう可能性がありますよ。では、どうして歯磨きをしなければいけないのかを詳しく説明します。
赤ちゃんの歯は虫歯になりやすい
歯はエナメル質で覆われており、歯の表面を保護する役割があります。そのエナメル質が乳歯は永久歯の半分以下の厚みしかないため虫歯になりやすいのです。
こちらは乳歯と永久歯の違いを図で表したものです。
引用:花王
エナメル質の厚みが全然違う事が分かりますね。
さらに、エナメル質は2~3年かけてゆっくりと固くなっていくため、まだ歯が生えて間もない10ヶ月の赤ちゃんのエナメル質はとても柔らかくなっています。そのため、虫歯菌は簡単にエナメル質を溶かす事ができ、虫歯の進行が大人に比べてずっと早いのです。
乳歯の虫歯は永久歯に悪影響を及ぼす
その考えは危険です。乳歯の虫歯を放置すると、永久歯にも悪影響を及ぼす危険性があります。
乳歯が虫歯になると、虫歯菌は口の中でどんどん増えていきます。確かに歯は生え変わりますが、新しい歯が生えてくる場所は同じ口の中ですよね。つまり、虫歯菌だらけの環境に生えてくる事になります。
すると、ただでさえまだ弱い生えたての永久歯は、すぐに虫歯になってしまうのです。
また、もし乳歯を虫歯で失ってしまうと空きスペースができてしまいますよね。長期間スペースが空いた状態だと、隣り合っている歯は寄ってしまい永久歯が生えるスペースが無くなり歯並びが悪くなってしまうのです。
そのほかにも、このような悪影響があります。
どうして暴れるの?生後10ヶ月の赤ちゃんが歯磨きを嫌がる理由
赤ちゃんに歯磨きをさせたいなら、赤ちゃんが歯磨きを嫌がる理由を理解しておく事が大切ですよ。誰でも、嫌な事を強制されるとどんどん嫌いになりますよね。そして、そこには嫌な理由があると思います。
赤ちゃんも同じで、歯磨きが嫌いな理由が必ずあるのです。それは、生後10ヶ月という時期も関係しています。まずは、その理由を理解してあげて、赤ちゃんと同じ立場で考えてみましょう。
歯磨きを嫌がる理由を4つ説明します。
- じっとするのが嫌
- 口の中に歯ブラシを入れられるのが嫌
- 歯磨きが痛いから嫌
- ママの顔が怖いから嫌
①じっとするのが嫌
生後10ヶ月の赤ちゃんはハイハイやつかまり立ちができるようになり、活動範囲が広がるためじっとしている事が苦手です。
オムツ替えすらじっとしていられない時期に、歯磨きは仰向けで口を開けてじっとしていないといけません。赤ちゃんからしたら、動きたくて仕方がないのです。
②口の中に歯ブラシを入れられるのが嫌
赤ちゃんが歯磨きを嫌がるのは、口の中に歯ブラシが入る事に不快感を持っているからかもしれません。口の中はとても敏感なので、突然歯ブラシを入れられるとびっくりしてしまいますよね。
大人にとっては当たり前の歯ブラシでも、赤ちゃんにとっては未知の物体なのです。
③歯磨きが痛いから嫌
ママはそんなに強く磨いているつもりはなくても、赤ちゃんには痛い場合があります。赤ちゃんの歯を磨く時には、優しく磨かなくてはいけません。
その事を分かっていても赤ちゃんが暴れるとつい力が入ってしまい、歯ブラシを強く押し付けているかもしれませんね。
④ママの顔が怖いから嫌
実は、人の顔は下から見ると結構怖いのです。
さらに、嫌がる赤ちゃんに無理やり歯磨きをするために、表情がきつくなってませんか?どんなに大好きなママでも、きつい顔した状態を下から見ると・・怖いですよね。
10ヶ月の赤ちゃんが嫌がる事なく楽しく歯磨きできる方法とは?
それは、赤ちゃんが楽しく歯磨きをできるように工夫しましょう。
赤ちゃんによって効果がある工夫の仕方は違います。ここでは、
- お風呂で歯磨きする
- 歯ブラシに慣れさせる
- 歯ブラシを変えてみる
- 正しい歯磨きの仕方で磨く
- 歯磨きの体勢を変える
- 楽しい雰囲気を作る
の6つを説明するので試してみてくださいね。
①お風呂で歯磨きする
それは、赤ちゃんとお風呂に入っている時に歯磨きをする事です。
寝る直前に歯磨きをしていたら、毎日2人とも大泣き大暴れでプロレス状態でした。そんな日々に疲れ切っていた私は同じ月齢の子を持つ職場の人に相談してみると
と教えてくれたので、さっそく実践したのです。
確かに落ち着きがない子供達も、お風呂では大人しく私の上に座っていました。私の上に座らせたままそっと歯磨きを開始すると、なんと嫌がる事なくさせてくれたのです。
お風呂でリラックスできている事と、座ったままなので私の怖い顔を見ずにすんだのが良かったのかもしれませんね。
②歯ブラシに慣れさせる
歯磨きを嫌がる理由でも説明した通り、いきなり歯ブラシを口に入れると不快感があり嫌がる原因になります。そのため、赤ちゃんの歯磨きへの抵抗感を減らしてあげましょう。
そのためには、こちらの2つがポイントです。
- 指ブラシを使う
- 赤ちゃんに歯ブラシを口に入れさせる
まずは、歯ブラシを使う前に指ブラシを使って、口の中にブラシが入る事に慣らしていきます。その時に、優しく頬や唇などにも触れて赤ちゃんの緊張をほぐすようにしましょう。
そして、歯ブラシに慣れさせるために、赤ちゃん自身に喉つき防止の工夫がしてある歯ブラシを渡してください。その頃の赤ちゃんは何でも口に入れるため、口の中に歯ブラシが入る事への抵抗感が少しずつ減っていきますよ。
この2つをする事で少しずつですが、赤ちゃんにとって歯ブラシが未知の物体でなくなっていきますよ。
③歯ブラシを変えてみる
今の歯ブラシを嫌がるなら、歯ブラシが合っていないのかもしれません。月齢に合っている歯ブラシや楽しく磨ける歯ブラシに変えてみる事をおすすめします。
合っていない歯ブラシだと痛がる可能性や、喉をつく危険性もあるため、歯ブラシ選びは重要です。
10ヶ月の赤ちゃんに歯ブラシを選ぶ時にはこのようなものを選びましょう。
- ヘッドが小さい
- 握りやすい
- ブラシが短く柔らかい
赤ちゃんに合う歯ブラシや興味を持ちやすい歯ブラシを使う事で、歯ブラシを嫌がらないようになりますよ。
10ヶ月の赤ちゃんにぴったりの歯ブラシをいくつか紹介するので参考にしてくださいね。
Ciベビー 動物柄リング歯ブラシ
動物が描かれたリングタイプの歯ブラシです。厚み、丸み、リングの大きさが赤ちゃんの手にフィットし、5ヶ月~3歳まで使えますよ。
喉をつく心配がないので赤ちゃん自身で歯磨きの練習がしやすく、仕上げ磨きも楽にできます。可愛らしい動物のイラストなので、歯磨き嫌いの赤ちゃんも興味を持ってくれそうですね。
リッチェル Richell ミッフィー 乳歯ブラシセット
ミッフィーの歯磨きトレーニング用の歯ブラシです。8ヶ月用からと12ヶ月用からの2本セットになっています。
喉つき防止プレートがあるので安心です。ブラシが柔らかいので、赤ちゃんの柔らかい歯でもしっかり磨く事ができますよ。
持ち手部分がミッフィーの顔になっており、可愛らしい色合いなので赤ちゃんも気に入ってくれそうですね。
リセラベビー はじめての歯ブラシセット
3ヶ月から使えるシリコン歯ブラシと仕上げ用歯ブラシの2本セットです。
シリコン歯ブラシはハート型のリング歯ブラシになっており、赤ちゃんの手にフィットします。仕上げ用歯ブラシは大人が仕上げ磨きしやすいデザインになっていますよ。
柔らかいシリコンブラシは赤ちゃんが噛んでもパサパサになりにくいため、なんでも噛んでしまう10ヶ月の赤ちゃんにぴったりです。歯ブラシに慣れさせるのに適していますね。
④正しい歯磨きの仕方で磨く
赤ちゃんの歯を自分の歯を磨くようにゴシゴシと磨いてしまうと、痛がって嫌がるようになる可能性があります。赤ちゃんの歯は正しい磨き方で磨く事が嫌がられないポイントです。
赤ちゃんの歯を磨く時は、このような事を意識してみてください。
特に、上唇と歯肉をつないでいるスジに歯ブラシが当たると痛がるので注意してください。
赤ちゃんの歯は強く磨かなくても汚れが落ちます。優しく小刻みに動かして磨いてあげましょうね。
⑤歯磨きの体勢を変える
先ほど話した通り、仰向けにするとママの顔を下から見る事になり怖い印象を与えてしまいます。そんな時は、磨く体勢を変えてみましょう。
赤ちゃんによって好む体勢は違いますが、大きくなるまではおっぱいをあげるように抱いて歯磨きをしてあげると安心しますよ。おすわりができる赤ちゃんなら、お食事用チェアに座らせて磨いてあげるのも有効です。
大きくなってくると寝かせ磨きにも抵抗が無くなるので、赤ちゃんが落ち着く体勢を探してあげましょうね。
⑥楽しい雰囲気を作る
歯磨きの時間になると、ママも意気込んでしまってピリついた空気になっていませんか?赤ちゃんは言葉は分からなくても、そういうママの機嫌や空気には敏感です。
歯磨きをしようとすると嫌がる赤ちゃんには、歯磨きが楽しい事だと教えてあげましょう。そうすれば、赤ちゃんもママも歯磨きの時間を楽しく思えるようになりますよ。そのための方法をいくつか説明します。
音楽を流す
赤ちゃんは歌が大好きです。そんな大好きな歌を聞いていたら、あっという間に歯磨きが終わって楽しい時間になりますよね。
YouTubeだと映像付きで楽しめるので、実際に私が使って良かったものをいくつか紹介します。
こちらは、最後まで磨けると「いいこいいこしてちょうだい」という歌詞があるので、たくさんいいこいいこしてあげると喜びますよ。
こちらは、アンパンマンが歯磨きしてバイキンマンをやっつける歌になっています。10ヶ月頃になるとアンパンマンが好きになるので、アンパンマンと一緒に楽しく歯磨きできました。
こちらは、昔からおかあさんといっしょで流れている歯磨きの歌です。歯磨きの習慣をつけるのにぴったりの曲ですね。
動画に頼りたくないという方は、ママが歌ってあげるのも効果的です。大好きなママの声でリラックスして歯磨きできますよ。
赤ちゃんによると思いますので、自分の子が1番リラックスできる方法を探してみましょうね。
赤ちゃんを褒める
歯磨きが最後までできたら、たくさん褒めてあげましょう。赤ちゃんは、ママに褒められると嬉しくなります。
嫌いな歯磨きも、ママが褒めてくれたらきっと好きになってくれますよ。
笑顔で磨く
赤ちゃんの歯を磨く時は、笑顔を心掛けましょう。ママの笑顔に敵うものはありませんよ。
最初は無理やり作った笑顔でも、赤ちゃんが楽しく歯磨きしてくれるようになれば本物の笑顔になる事でしょう。
【まとめ】今だけだから大丈夫!10ヶ月の赤ちゃんが嫌がる歯磨きは楽しみながら乗り切ろう!
10ヶ月の歯磨きを嫌がる赤ちゃんには、歯磨きは嫌がらなくても大丈夫と知ってもらう事が大切です。そのために、赤ちゃんが歯磨きを楽しめるように工夫すればよいと説明しました。最後に、歯磨きの工夫の仕方をまとめますね。
- お風呂で歯磨きする
- 歯ブラシに慣れさせる
- 歯ブラシを変えてみる
- 正しい歯磨きの仕方で磨く
- 歯磨きの体勢を変えてみる
- 楽しい雰囲気を作る
大きくなれば言っている事が理解できるようになり、虫歯の怖さが分かるため自分から歯磨きしてくれるようになりますよ。今は大変な時期ですが、歯磨きが楽しい時間になるように赤ちゃんと向き合って乗り越えましょう。