赤ちゃんの背中を洗っている時に、窒息が怖いと感じた経験はありませんか?
特に赤ちゃんの沐浴に慣れていない間は、うつ伏せで背中を洗う作業を、難しく感じる人は多いです。
このような出来事があると、うつ伏せにすることで「また赤ちゃんを窒息させてしまうかも」と考えてしまいますよね。
もし、背中を洗う時に窒息の不安を感じる人は、思い切ってうつ伏せにしないやり方で沐浴をするようにしましょう。そうすることで、窒息させてしまうかもしれない、という心配を減らすことができます。
背中を洗う時の不安を少なくするために、この記事では次の内容を紹介していきます。
沐浴の時に窒息の心配をしたママの体験談
うつ伏せなしで背中を洗える方法
安心して沐浴をするための便利グッズ
赤ちゃんが窒息する心配のないやり方で沐浴を行えば、毎日の沐浴タイムをストレスなく過ごせるようになりますよ。
Contents
【背中を洗うのが怖いママは多い!?】うつ伏せにして赤ちゃんが窒息しかけた沐浴中の体験談
背中を洗っている時に、赤ちゃんが窒息しかけて怖い思いをした、というママはたくさんいます。
その理由として、赤ちゃんをうつ伏せにする時に、窒息させてしまった経験のあるママが多くいることが挙げられます。
では、実際にママたちはどんな体験をしたのでしょうか。この記事を目にしているママも、共感できる失敗があるかもしれないので、確認してみてくださいね。
- 顔がお湯に浸かってしまった
- 支える腕の位置が悪かった
どちらも、赤ちゃんをうつ伏せにした時に、窒息の心配をしたパターンです。多くのママは、このような失敗がきっかけで、うつ伏せで背中を洗うことにトラウマを感じています。
では早速、赤ちゃんをうつ伏せで洗っている時に、実際に起こった出来事を詳しくみていきましょう。
【体験談①】気づいたら顔がお湯に浸かっていた
うつ伏せで背中を洗う時にやりがちなのは、赤ちゃんの顔を水面に浸けてしまう失敗です。
赤ちゃんの背中を洗うことに集中していたり、首が弱い新生児の頭を支えるのが難しかったりなどが、原因で起こります。
首が座っていない新生児を沐浴させていて、背中を洗っている時顔が水についているのに気が付かず溺れさせてしまいました…
引用:Yahoo知恵袋
このように、うつ伏せの状態だとママからは赤ちゃんの顔が見えないため、「気づかない間に赤ちゃんが溺れてた」なんてこともよくあります。
特に沐浴に慣れていないママは、1人で赤ちゃんを支えながら、洗うだけでも精一杯ですよね。洗うことに一生懸命で、赤ちゃんの状況把握ができていないと、顔が水に浸かってしまい窒息してしまう可能性があります。
【体験談②】支える腕の位置が悪かった
二つ目はうつ伏せにした時に、支える腕の位置が悪く、赤ちゃんの首を絞めてしまったというケースです。
通常うつ伏せで赤ちゃんを支える時は、ママの腕を赤ちゃんのわきの下に入れて、手首にあごが乗るようにして支えます。正しく支えてあげると、赤ちゃんの胸をしっかり支えることができるため、自然と体が安定します。
しかし、うつ伏せにした時に、間違って赤ちゃんの首を腕で支えてしまうと、窒息してしまう可能性があります。
背中側を洗うとき。娘を裏返したところ私の腕がちょうど首を絞めるような位置になり、一瞬にして娘の顔が真っ赤に。そして、苦しそうに咳き込みだしたのです。すぐ戻したので大丈夫だったものの、ちょっとしたトラウマになり数日間は背中側をまともに洗えませんでした。
引用:ryukyu
このように仰向けからうつ伏せにする時に、とっさに赤ちゃんの首を腕で支えてしまうパターンも多いので、注意が必要です。
うつ伏せにして背中を洗う作業は、沐浴に慣れていない初心者にとっては難しく、支え方を間違えると赤ちゃんを窒息させてしまう恐れがあります。
うつ伏せでの窒息を防ぐために一番効果的なのは?
ご自身の不安と似たような体験はあったでしょうか?でも安心してください。
うつ伏せで洗う時に窒息が心配な場合は、2人で沐浴を行うことで、そのリスクを下げることができます。
うつ伏せにして洗う方法に、こんなデメリットがあるのはもうおわかりですよね?
- ミルクの吐き戻しの原因になる
- うつ伏せの時に、窒息する可能性がある
うつ伏せで洗うデメリットの一つとして、ミルクを吐き戻しやすい点があります。
赤ちゃんは元々、食道と胃の接合部分の筋肉が未発達のため、おう吐しやすいです。さらに沐浴時のうつ伏せで胸が圧迫されると、ミルクを吐いてしまう可能性が高くなります。そのため、授乳後30分は沐浴を避けるなどの工夫が必要です。
また先ほど紹介したように、背中を洗う時にうつ伏せにすることで赤ちゃんを窒息させてしまう可能性があります。
そんなデメリットによる負荷を赤ちゃんに与えないためにも、2人での沐浴は効果的です。
2人で沐浴を行うと、背中を洗う作業の負担が半分になるため、窒息を避けやすくなりますよ。
赤ちゃんを支える役、背中を洗う役で分担するようにしましょう。
作業を分担すれば、1人が支えている間にもう1人は、赤ちゃんが窒息していないかをチェックできます。またそれぞれが、役割ごとの作業に集中できるため、慌てたり注意不足を防げたりするので安心です。
このように、2人で沐浴を行うことで、赤ちゃんの窒息を避けやすくしてくれます。
また赤ちゃんのミルクの時間も、1人では管理しきれなくても2人なら気づきやすくなりますよ。
それにうつ伏せで洗うメリットの面で考えても、2人での沐浴はとても良いことです。
- 肌の状態を確認できるため
- 背中をしっかり洗えるため
- 赤ちゃんの体を冷やすことなく、洗えるため
沐浴は、赤ちゃんの肌の状態を確認できる大切な時間でもあります。うつ伏せで洗ってあげることによって、普段見えづらい赤ちゃんの背中、首やお尻などの細かい箇所の肌のチェックができます。
またうつ伏せにすることで、しっかり背中部分が見えるため、泡のすすぎ残しも防げます。ベビーソープなどの石けん成分は、きちんと洗い流しておかないと赤ちゃんの肌荒れにつながるため、すすぎはとても大切な作業の一つです。
さらにもう一つ、肌トラブル以外にも赤ちゃんの体が冷えないメリットもあります。うつ伏せにした時に、湯船に足をつけたまま洗えるので、特に冬場の寒さから赤ちゃんを守ってくれますよ。
これらのメリットは、赤ちゃんを落ち着いて観察できるからこそのメリットです。
そして落ち着いて観察できるようにするためには、大人の目は多いほうが良いに決まっています。
窒息への不安についても、人の目が多いことは当然良いことですよね。
メリットを活かして、より赤ちゃんのための沐浴にするためにも、2人で沐浴を行うのはとても大切です。
【窒息が怖い人も安心】うつ伏せなしで背中を洗える2つの沐浴法
ではここからは、うつ伏せにしない他の沐浴法を紹介します。うつ伏せにしないやり方で沐浴をしてあげることで、ママが1人の時でも安全に、赤ちゃんの背中を洗ってあげることができます。
先ほどお伝えしましたが、確かにうつ伏せにして背中を洗うことでの、メリットはいくつかあります。しかし、これらを補うフォローを別でしっかりしてあげれば、うつ伏せで洗わなくても問題はありません。
赤ちゃんの背中を洗う時に、怖いと感じる人は、うつ伏せにしなくてすむやり方で洗ってあげましょう。
- 仰向けの状態で背中を洗う
- シャワー浴に変える
このようなやり方に変えることで、赤ちゃんが窒息する可能性がなくなります。
無理にうつ伏せで背中を洗って、ママのストレスや赤ちゃんの窒息につながる方が良くありません。
ママの不安を少しでも取り除けるように、うつ伏せにしない沐浴法も、ここでしっかりマスターしておきましょう。
【①仰向けで沐浴】ひっくり返す必要がないので安心
うつ伏せにするのが怖い場合は、背中を浮かせて仰向けの状態で洗ってもOKです。実際は、仰向けでの沐浴でも背中は洗えるため、問題はありません。
首がしっかりするまで、もしくは慣れるまでは、仰向けで背中を洗ってあげる方法に変えると安心ですよ。
- 赤ちゃんの首の付け根と頭をしっかりと支える
- 片手で支えながら、赤ちゃんを少し持ち上げる
- 赤ちゃんの背中側にもう片方の手を入れて洗う
仰向けで洗ってあげると、赤ちゃんが窒息する心配なく、背中を洗ってあげることができます。
先ほどお伝えした通り、仰向けで背中を洗う場合には、うつ伏せで洗う時に行うチェックを別でする必要があります。ママがゆっくり落ち着いてできるタイミングで、確認作業をしてあげましょうね。
- 沐浴後、背中に肌トラブルがないか別でチェック
- 背中に洗い残しがないかチェック
背中は汗をかいて肌荒れが起きていたり、お尻の方がおむつかぶれしていたりと、肌トラブルが起きやすい箇所なのでしっかり見てあげましょう。
また、洗い残しも肌トラブルの原因となるので、沐浴終わりに確認が必要です。特に、首元の髪の生え際は、洗い残しが起きやすいので注意しておきましょう。
こうした対応をしておけば、仰向けで背中を洗っても全く問題ありません。うつ伏せにする難しい作業のストレスも減るので、ぜひ試してみてください。
【②シャワー浴】1人でも簡単に沐浴が可能
最近、新しい沐浴法としてシャワー浴を勧めている産院もあります。
シャワー浴はバスタブを使わず、シャワーマットの上でシャワーをかけながら洗うので、赤ちゃんを抱き抱える必要がありません。そのため、1人でも簡単に赤ちゃんを洗ってあげることができます。
シャワー浴のメリットとして、次の2つが挙げられます。
1人で簡単に赤ちゃんを洗うことができる
肌トラブルを少なくできる
なんと、赤ちゃんの体が洗いやすくなることで、肌トラブルを防ぐことができるというメリットがあります。
1人で入れる場合は、かけ湯がとても難しいです。そのため、すすぎ残しが起こって、肌トラブルの原因になることがあります。 また沐浴槽内でのすすぎでは、しっかり洗えていない場合もあるため、注意が必要です。
しかしシャワーをかけながら洗うシャワー浴は、しっかりと赤ちゃんの体の泡を洗い流すことができるので、肌トラブルの心配がありません。
それでは、シャワー浴で洗い残しを起こしにくい各部位の洗い方を説明しますね。動画と合わせてチェックすると、分かりやすいので、ぜひ確認してみてください。
【頭・耳・おでこの洗い方】
- 赤ちゃんの首の付け根と頭を支えて背中を持ち上げる
- 泡で頭・耳たぶ裏・おでこを洗う
- 持ち上げた状態で、シャワーで洗い流す
- 湯冷めしないように、頭の水分をタオルでとる
【顔の洗い方】
- 赤ちゃんを持ち上げて泡で顔を洗う
- 持ち上げた状態で、顔にシャワーをかけて泡を流す
【首・わき・体・手足の洗い方】
- 寝かせた状態で、泡で首・わき・体・手足を洗う
- シャワーで全身を洗い流す
【背中・股の間・おしりの洗い方】
- 上になる側のわきの下、おしりの横を支えて赤ちゃんを横向きにする
- 片手でわきの下を支えて、空いた手で背中に泡をつけて洗う(※この時に背中の肌荒れチェックをする)
- 状態を元に戻し、股の間・おしりを洗う
- シャワーで全身を洗い流す
基本的に寝かせながらの沐浴なので、とても簡単にできます。ただし、シャワー浴はお湯に浸かることがないため、赤ちゃんが冷えないように気をつけてあげましょう。
赤ちゃんの冷えを防ぐため、浴室の温度を暖かくして行ってください。
シャワー浴は、赤ちゃんを水に浸けてしまう心配のない、おすすめの方法です。家にシャワーマットがある方はぜひ、トライしてみてくださいね。
窒息が怖い人におすすめ♪ 簡単に背中を洗える沐浴便利グッズを紹介
ここまで、うつ伏せにしない沐浴の仕方を紹介してきましたが、ここからは難しい沐浴をラクにしてくれる便利グッズを紹介します。
便利グッズを使うことで、赤ちゃんを簡単に沐浴させてあげることができるので、上手く活用してみましょう。
スキナベーブ
赤ちゃんを湯船につける沐浴に役立つ便利グッズです。
スキナベーブは、石けんを使わずに沐浴できるので、赤ちゃんが石けんの泡ですべる危険を減らします。また、洗い流す必要もないので、短い時間で沐浴できる便利グッズです。
それでは、使い方を紹介します。
- ベビーバスにお湯を入れてスキナベーブを溶かす
- ガーゼをベビーバスのお湯でぬらし、ベビーバスの外で顔を拭く
- 赤ちゃんをお湯に入れ、ガーゼで全身を洗う
- 赤ちゃんをお湯から出して、水分を拭きとる
スキナベーブはお湯に溶かして、拭いて洗うだけの作業でいいので、沐浴に慣れていない人には特に嬉しい商品ですね。
またスキナベーブの成分には、湿しんやあせもなどの肌トラブルの予防効果もあります。発売から40年経っても人気のある商品なので、安心して使えますよ。
ふんわりバスネット
こちらは、仰向けで背中を洗いたい時にも使えるお助けアイテムです。
ベビーバスに取り付けられるサポートネットは、沐浴時の腕の負担を軽くしてくれます。
仰向けのまま背中を洗いたい時にも、ネットが赤ちゃんのお尻を支えてくれるため、重みを感じることなく洗うことが可能です。
- 簡単に取り付けができ、ネットの深さ調節が可能
- 赤ちゃんの頭を支えるふんわりクッション付き
このバスネットのおかげで、1人で沐浴をさせる場合でも安心して、洗ってあげることができます。
頭を支えるだけで簡単に沐浴ができるバスネットは、背中を洗う時にサポートしてくれる優れものです。
リッチェル Richell ひんやりしないおふろマットR
この商品は、シャワー浴をする時にぴったりのグッズです。寝かせたまま洗うことができるので、赤ちゃんの体を片手で支えずに沐浴できます。
またシャワー浴は、基本的にお湯に浸かることがないため、赤ちゃんの体が冷えないように気をつけてあげることが大切です。しかしこの商品を使えば、ほんのり暖かいまま赤ちゃんを寝かせてあげることができるので、冷えなどの心配をする必要がありません。
- 断熱効果のある素材「発泡ポリプロピレン」を使用
- おしり部分にお湯を張ることができる
「発泡ポリプロピレン」は、空気を含む特殊なプラスチック素材です。この素材は中の空気が断熱効果を発揮することで、周りの空気の影響を受けにくくしてくれます。真冬でも冷たさを感じない素材なので、ママも安心ですよ。
また、おしりのへこみ部分にお湯を入れてあげれば、赤ちゃんは湯船に浸かったような暖かさを感じることができます。
使い道も一つではなく、幅広い使い方が可能です。
入浴時のねんねマット
お風呂あがりのお手入れマット
ママが手が離せない時はねんねマットとして、入浴後には服を着せる時のお手入れマットとして使うことができます。
生後6ヶ月頃まで使えるおすすめ商品なので、気になる人はチェックしてみましょう。
【まとめ】窒息が怖い時はうつ伏せにしない他の沐浴法で背中を洗ってあげよう!!
いかがでしたか??
きちんと、うつ伏せで洗う時のメリットを補ってあげれば、無理をしてまで難しい方法で背中を洗う必要はありません。
背中を洗う時の窒息が心配な時は、うつ伏せなしでできるやり方に変えてあげましょう。
それではもう一度、窒息の不安をなくせる沐浴法をおさらいしていきます。
- 仰向けで背中を洗う
- シャワー浴をする
沐浴は毎日行うことなので、ママも赤ちゃんも負担なく過ごしたいですよね。ぜひ、今回の方法を試しながら、安全に赤ちゃんを沐浴させてあげましょう。