育児のサポートをしてくれる、バウンサーはママにとって便利なベビーグッズですよね。
しかしその反面、安全性への不安から首がまだ安定していない新生児に使うのを、ためらう人は多いと思います。
結論からいうと、首がすわる前の赤ちゃんでも、注意点を守った上で使用すれば大丈夫です。それどころか、使うことで得られるメリットは大きいので、早い時期から使うことをおすすめします。
この記事では、
- バウンサーを使える時期・使うメリット
- 新生児に使う時の注意点
- 首がすわる前から使える、おすすめのバウンサー
を紹介していきますね。
正しい使い方を知って、新生児の育児が大変なママの負担を減らしていきましょう。
Contents
【バウンサーはいつから使う??】首がすわる前の新生児の時期から活用するメリット

このように首がすわる前の新生児に、バウンサーを使うかどうかを、悩んでしまうことってありますよね。
生後3ヶ月〜2歳頃まで使えるタイプのものが多いですが、実は商品によってそれぞれ使用可能期間は違います。
いつから使おうか悩んでいるママは、早めに使った方が多くのメリットを得ることができますよ。
使用可能な商品であっても「新生児から使って首に負担はないの?」と心配になるかもしれませんが、安心してください。首が不安定な頃から利用できるバウンサーには、リクライニングの機能がついているものがほとんどです。
リクライニング機能があれば、背もたれを赤ちゃんの成長に合った角度に変えられます。角度を低くしておけば、フラットに近い状態で赤ちゃんを寝かせられるので、新生児の首への負担の心配もありません。
とはいっても、実際に使うとなると最初の一歩が踏み出しにくいかもしれません。
では、実際に先輩ママたちが、バウンサーを使い始めた時期を確認してみましょう。

引用:pigeon.info
このように、バウンサーを使っていたママの多くは、首がすわる前の生後3ヶ月頃までに使いはじめていることがわかります。
そして寝返りやハイハイができるようになる生後6ヶ月以降は、使う回数が少なくなるんですね。そんな限られた期間ですが、使うことで得られるメリットは少なくありません。
- だっこの負担が減る
- 授乳の時の吐き戻しを防げる
- 手が離せない時の待機スペースになる
メリットを知って、ぜひ新生児からバウンサーを利用していきましょう。
①だっこの負担が減る
早いうちからバウンサーを使うと、赤ちゃんをだっこすることによる体の負担が減ります。
バウンサーはママが手で動かす時はもちろん、赤ちゃんが自分で動く時にも自然に縦に揺れてくれます。ママの代わりに赤ちゃんをあやしてくれるので、だっこが辛い時に大活躍のアイテムです。
実際に、新生児のだっこが辛いと感じるママは大勢います。
ヒジ痛いー
新生児抱っこってなんでこんな腕痛くなるんやろ— もうふ (@ccc_blanket) June 30, 2022
このように首がぐらぐらする新生児の時期は、ママは首と頭をしっかり支える横抱きの状態で長時間過ごすことになるため、体への負担を感じることが多いです。

実際に、授乳や寝かしつけ、あやす時などだっこするタイミングは一日で何回もやってきます。中には、指や手首に痛みが生じる、けんしょう炎を発症してしまうママも少なくありません。
そんなママのサポート役にぴったりのバウンサーは、あやしたり寝かしつけたりする時に役に立つので、赤ちゃんを抱く回数を減らせます。
②授乳の時の吐き戻しを防げる

なんとバウンサーは、授乳した後の吐き戻しを少なくしてくれるメリットもあります。
赤ちゃんの胃は未熟なので、授乳後に吐き戻してしまうことがよくあります。赤ちゃんがミルクを飲んだ後は、しばらく頭を高くして縦に抱いてあげますよね。これも、ミルクの吐き戻しを防ぐためです。
そんな時に、役に立つのがバウンサーです。元々赤ちゃん用の椅子なので、背もたれに多少の角度があります。体が少し起きた状態になるので、ミルクの吐き戻し防止にとっても効果的なんです。
実際に、吐き戻しを心配する場面としてこういったシーンは珍しくありません。
- うまくげっぷが出ない時
- 授乳後、だっこができない時
こんな時、そのまま布団に赤ちゃんを寝かせると「吐き戻しは大丈夫かな」と心配になりますよね。バウンサーには、授乳後の赤ちゃんの消化を助ける働きがあるので、赤ちゃんとママのどちらにとっても大きなメリットになります。
バウンサーに乗せていても、万が一吐き戻してしまった時は、のどをつまらせる危険があります。利用中も、必ず目を離さず様子をみるようにしましょう。
吐き戻し対策として、授乳後にすぐに布団に寝かせるのではなく、一度バウンサーを挟んでから寝かせてみるのはいかがでしょうか。
③手が離せない時の待機スペースになる

ママが手を離せない時に、バウンサーの上で待機させてあげるととっても便利です。
新生児の頃はオムツ替えや授乳の回数が多かったり、抱いていないと泣いてしまったりなど、想像以上に手が離せないことが多いです。だけど、24時間つきっきりでお世話という訳にはいきませんよね。
そんな時に、どこでも簡単に赤ちゃんの様子をみながら、他の作業をしたい時にバウンサーが使えます。持ち運びが簡単なものを選べば、特にワンオペ育児中のママのお助けアイテムとなってくれます。
- ママがお風呂に入る時
- ママが家事をする時
パパが平日忙しい時など、ママが1人で赤ちゃんをお風呂に入れる時に、バウンサーを使うことができます。ママが体を洗っている間は、お風呂のドアを開けて脱衣所で赤ちゃんを待たせておくと、こまめに様子を確認できますよ。
また少しの時間赤ちゃんのお世話が難しい、ママが家事をしたい時にも、バウンサーでの待機は有効です。
背もたれが斜めになっているバウンサーは、赤ちゃんを見守りながら家事ができるので、「少しの間待っててほしい‼︎」と思う時に便利です。
いつから使うか決まったらチェック!! 首が弱い新生児が安全にバウンサーを使うための注意点

バウンサーは、新生児から使えるものを選べば、首がまだしっかりしていない時期でも使うことができます。
ただし首すわり前の赤ちゃんを乗せる時は、使い方に注意が必要です。これから紹介する2つのポイントを意識しながら、使うようにしましょう。

- 長い時間使わないようにする
- リクライニングの角度を低くする
バウンサーは便利なベビーグッズですが、きちんと使わないと赤ちゃんの体に大きな負担がかかります。必ず正しい使い方を理解してから、使うようにしてくださいね。
【注意点①】長い時間連続で使わない

バウンサーは新生児から使えますが、長い時間続けて使うのはやめましょう。
実は、取り扱い説明書にも「連続して使用することは避けてください」などの、注意書きがあります。
体に負担がかかる
成長を妨げる原因になる
まず前提として、バウンサーはベッドではなく椅子だということを理解しておきましょう。
私たち大人でも、ずっと同じ体勢で椅子に座っていると、体に負担がかかりますよね。赤ちゃんも、それは同じです。ずっと、固定されたままになると、背骨から腰にかけて負荷がかかってしまいます。
また新生児を布団に寝かせていると、手足の曲げ伸ばしをしたり、体を反らせてみたりなど色んな運動をしていませんか。これは、赤ちゃんが成長するために必要な運動です。

バウンサーのような狭い空間では、できる動きは限られてくるため、十分な運動ができません。気づいたら発育に影響が出てしまっていた、ということになりかねないので注意が必要です。
多くの製品に「2時間以上乗せないこと」と書かれています。
ただし、使用時間はメーカーや製品によって異なります。使う前にしっかりと説明書を確認しておきましょう。
【注意点②】リクライニングの角度を低くする

首がすわる前の赤ちゃんにバウンサーを使う時は、リクライニングの角度を一番低くしておきましょう。
先ほどお伝えした通り、首がすわる前から使えるバウンサーは、背もたれの角度を変えられるものばかりです。
新生児の場合、角度を高くした状態で座らせてしまうと、気道が圧迫されて窒息してしまう可能性があります。
産まれたばかりの赤ちゃんの気道はとても細く、ちょっとしたことで窒息しやすいので注意が必要です。
【年齢でみる気道の太さ(前後径・㎜)】
年齢 | 6ヶ月未満 | 0.5〜1歳 | 2〜4歳 | 6〜8歳 | 10〜12歳 | 14〜16歳 |
太さ | 5.0 | 5.5 | 7.5 | 9.2 | 10.5 | 13.2 |
このように14歳〜16歳の中高生の年齢と比べても、新生児の気管の太さは約三分の一程度しかありません。つまり新生児の気管が少しでも塞がってしまうと、空気の通り道を失うことになり、窒息する危険性があるのです。

では、まだ首が弱い赤ちゃんを、角度のある椅子に座らせてしまうと、どうなるかを想像してみましょう。私たち大人も座ったままうたた寝してしまった時は、力が入っていないので、首が左右上下に揺れますよね。
首がすわる前の赤ちゃんも同じです。バウンサーに角度があると、頭がぐらぐらと揺れてしまうため、前に頭が落ちてきて気道が圧迫される可能性があります。
商品の取り扱い説明書にも、月齢に合った角度設定について、書かれていることが多いです。赤ちゃんをバウンサーに乗せる前には、角度をチェックしてから乗せてあげるようにしましょう。
バウンサーによる揺さぶられ症候群は大丈夫??

結論からいうとバウンサーの揺れで、揺さぶられ症候群になることはないので、安心しましょう。
首が弱い赤ちゃんが激しく揺さぶられると、脳に衝撃を受けてしまいやすく、揺さぶられ症候群になってしまいます。発症すると障害を負うだけでなく最悪の場合、命を落としてしまうこともあるため、バウンサーの使用を心配する声は少なくありません。
しかし揺さぶられ症候群は、激しい揺れによって発症します。日常生活や、バウンサーの揺れで発症することは、通常あり得ないので安心しましょう。
- 頭が前後にガクンガクンと揺れる
- あごが胸につくくらいの強さの揺れ
バウンサーに乗せていて、このような激しい揺れが起こることはないです。
それよりもここまでお伝えしてきた、バウンサーを使う時の注意点をしっかり守る方が、赤ちゃんの安全を守るためには重要といえます。
【使用時期がくればいつからでもOK】首がすわる前の新生児でも使えるおすすめバウンサーを紹介

使用時期がくれば、早くから使えるバウンサーですが、どんなものを買ったらいいか悩みますよね。ここからは、おすすめ商品を紹介していきますね。
選ぶ時のポイントとしては、
リクライニング機能がついているタイプ
持ち運びしやすい軽いタイプ
を確認して選びましょう。
先ほどお伝えしたように、リクライニングを低く設定することで、首がすわる前の赤ちゃんも安全に使えます。しっかり、リクライニング機能があるバウンサーを選びましょう。
またバウンサーは赤ちゃんをあやしたり、家事の合間の待機に使ったりなど、いろいろな場所や場面で使用します。重量のあるものを選んでしまうと、移動するときに不便なので、できるかぎり軽量でコンパクトなものにしましょう。
バウンサーの重さは3kg以下のものを選ぶのがおすすめです。
ではここから、この2つのポイントに当てはまるおすすめ商品を紹介するので、是非チェックしてみてくださいね。
ベビービョルン ブリス エアー

バウンサーを取り扱うブランドで、最も人気のあるベビービョルンの商品です。ブリスエアーの使用可能年齢は生後1ヶ月からなので、首がすわる前の赤ちゃんに安心して使ってもらえます。
さらに、シートを裏返すとサイドチェアとしても利用できるので、2歳頃まで長く使えますよ。
ではまずバウンサーの重さと、リクライニング機能を確認してみましょう。
重さ:約2.1kg
リクライニング機能:3段階切り替えが可能
重さは約2.1kgで折りたたみ式になっているので、移動もラクにできちゃいます。
またリクライニングの調節が3段階できる他にも、頭・背中・おしりの3点をバランスよく支えてくれる設計なので、新生児から安心して使えます。
安全性が抜群の、首がすわる前の赤ちゃんにぴったりな商品です。
ピジョン Wuggy

幅広いベビー用品を取り扱うブランド、ピジョンのバウンサーです。こちらの商品も生後1ヶ月から2歳半頃まで、早い時期から長い間利用できます。
もちろんWuggyのつくりも軽量で、リクライニング機能も充実していますよ。
重さ:約2.7kg
リクライニング機能:3段階切り替えが可能
リクライニングの調節は、つまむだけで簡単にできます。便利な持ち手もついているので、ママの移動に優しい設計となっています。
新生児から使える一番の安心ポイントは、ピジョンが開発したヘッドピローが内臓されていることです。背中部分にベルトがついており、成長にあわせてピローの高さを変えることもできちゃいます。
ヘッドピローがバウンサーについているのは、ママにとっても大きな安心につながりますよね。使い勝手もいいので、家事などで忙しい時のサポート役にぴったりです。
バウンシングシート おもちゃ付き R【リッチェル】

こちらは、先ほど紹介した2つのバウンサーよりお手頃な価格で購入できる、お財布に優しい商品です。値段はお手頃ですが機能性はばっちりで、新生児から2歳頃まで長く使えるのもおすすめポイントです。
重さ:約2.2kg
リクライニング機能:3段階切り替えが可能
重さも軽いので持ち運びがしやすく、背もたれの角度も134°・140°・148°と変えられるので、他の商品に負けず劣らずの機能性ですよね。
この商品の最大の特徴は、バウンサーにやわらかい布製のおもちゃがついている点です。
バウンサーが揺れるとおもちゃも自然と揺れるので、赤ちゃんの興味をひきつけてくれますよ。
もちろん価格や機能性だけじゃなく、安全性も気になりますよね。
この商品の製造や販売をしているメーカーのリッチェルは、他のベビー用品のメーカーの中でも特に厳しい品質確認が行われています。商品化も医学的に問題のないことを、厳しくチェックした上で行っているため、安全性は高いです。
まさに、機能性と安全性のどちらも兼ね備えた、コストパフォーマンス抜群の商品です。
【まとめ】いつから使うか悩む時は早めに‼︎バウンサーは正しく使えば首すわり前の新生児のお世話に便利

いかがでしたか??
まだ産後の体が回復していないママにとって、産まれたばかりの子育ては本当に大変です。
首がすわる前でも、バウンサーが使える時期がきたら正しい使い方で利用することで、育児の負担はグンと軽くなりますよ。
では、新生児からバウンサーを使うメリットと、使う時の注意点をおさらいしましょう。
- だっこの負担が減る
- ミルクの吐き戻しを防げる
- 赤ちゃんの待機スペースになる
- 長時間使用しない
- 背もたれの角度を一番低くする
首がしっかりしていない時期でも、安心して使えるバウンサーはたくさんあります。
ママが使う時にしっかり注意点を守ってあげれば、バウンサーは強い味方になってくれるので、上手く活用してみてくださいね。