赤ちゃんが寝てくれなくて困るという話が多い中、寝てくれるのはありがたい反面不安を感じますよね。調べてみたら、発達障害の特徴の1つに寝すぎがあると知って、発達障害ではないかと心配になってしまうママも多いでしょう。
でも、安心してください。他の子よりもたくさん寝る赤ちゃんを発達障害だと心配する必要はないですよ。
ママは赤ちゃんがとっても大切なので、平均からずれていたら障害ではないかと動揺してしまいますよね。
そんな、「寝すぎ」「発達障害」の検索がやめられないママに、なぜ心配しなくてよいのかを説明します。
この記事を読めば、たくさん寝る我が子を安心して見守れる心の余裕が持てるようになりますよ。
Contents
【知ってる?】生後2ヶ月の赤ちゃんが寝すぎると発達障害の恐れがあるといわれる理由
そもそも、なぜ寝すぎると発達障害の可能性があるといわれているか知っていますか?
それは、発達障害の子供のほぼ半数が睡眠障害を発症するからです。
眠れない、もしくは一日中寝てしまうなど、睡眠のバランスが狂ってしまう障害です。その結果、常にイライラしてしまう、集中できないなど日常生活に支障をきたしてしまいます。
なぜ、発達障害になると睡眠障害を併発しやすいかは、まだ解明されていません。一説には、ホルモンのバランスや、神経が過敏になる事が原因ではないかといわれています。
確かに、子供が大きくなっても常に眠そうにしている、起こしても起きない場合は発達障害が原因になっている事もあります。しかし、まだ生後2ヶ月の赤ちゃんが寝すぎるからといって、発達障害だと嘆くのは早いですよ。
では、なぜ嘆くのは早いといえるのかを次で説明しますね。
寝すぎる生後2ヶ月の赤ちゃんを発達障害と心配しなくてよい理由
生後2ヶ月の赤ちゃんが寝すぎていても、全く問題無い場合がほとんどです。しかし、なかには「あとあと発達障害だと判明して、思い返してみればよく寝る赤ちゃんだった」という話もあります。
とはいえ、実は生後2ヶ月の赤ちゃんが発達障害かどうかはお医者さんですら判断が難しいのです。そのため、どんなに心配をしたところで、赤ちゃんが発達障害かどうかは分かりません。
分からない事に怯えながら子育てをするのは、とても辛いですよね。結果的に発達障害でも、そうではなくても赤ちゃんの頃にしてあげられるのは、たくさん愛する事だけです。
なので、生後2ヶ月の赤ちゃんが寝すぎるからといって、発達障害ではないかと心配する必要はないといえます。
では、なぜ寝すぎる生後2ヶ月の赤ちゃんを発達障害だと判断するのは難しいのでしょうか。ここでは、2つ説明します。
- 発達障害が分かるのは3歳以降だから
- 赤ちゃんの睡眠時間には個性があるから
赤ちゃんがたくさん寝ていても心配しすぎる事なく、赤ちゃんが寝ている時間にママも休めるようにしましょうね。
【理由①】発達障害が分かるのは3歳以降だから
発達障害だと断定できるのは、早くても3歳以降です。
断定できる時期は子供によって様々で、大きくなってからや遅い人は大人になるまで分からない人もいます。
それは、発達障害はケガのように目でみえるものではなく、社会性をみて判断する必要があるからです。
発達障害の特徴をみてみましょう。
このように、発達障害は主に社会性が乏しくなる症状がでやすい障害です。そのため、お医者さんも子供のコミュニケーション能力や、意思疎通がとれるかどうかを基準に判断します。
しかし、まだ生後2ヶ月の赤ちゃんが、社会性を身に付けているはずがありませんよね?
つまり、発達障害かどうか判断できるのは、社会性が身に付く3歳以降になるのです。
そのため、生後2ヶ月の時点では発達障害かどうか心配する必要はないでしょう。
【理由②】赤ちゃんの睡眠時間には個性があるから
赤ちゃんにも個性があり、たくさん寝るのが好きな赤ちゃんもいます。
まわりに、寝る事が一番の楽しみというくらい寝るのが好きな人はいませんか?
赤ちゃんも同じで、あまり寝ない子もいれば、たくさん寝る子がいて当たり前なのです。
また、赤ちゃんは成長するとまとまって寝てくれるようになります。こちらは、生後3~6ヶ月の赤ちゃんがまとまって寝てくれる時間をグラフにしたものです。
引用:All About
生後3~6ヶ月になると、5~7時間まとめて寝てくれる赤ちゃんが35%もいますよね。
生後2ヶ月でも、早くから睡眠リズムが整う赤ちゃんもいます。そのため、生後3~6ヶ月の時期と同じくらい寝てくれる子もいますよ。
つまり、赤ちゃんの個性によって寝る時間は違うため、発達障害かどうかを判断する事は難しいといえます。
なので、他の子よりたくさん寝ていても赤ちゃんの個性と捉え、心配する必要はないですよ。
生後2ヶ月の寝すぎる赤ちゃんが、発達障害だと心配する必要がない事は理解できましたか?
それでは、寝すぎる赤ちゃんにはどのように対応すればよいのかを、次で説明しますね。
【起こした方がいい?】発達障害ではなくてもよくある生後2ヶ月の赤ちゃんの「寝すぎ」の対処法
赤ちゃんがなかなか起きなくて授乳の回数が減ってしまうと、栄養が足りているのか不安になってしまいますよね。
寝すぎる赤ちゃんは、起こさなくてもよいケースと起こした方がよいケースがあります。
赤ちゃんがこのような場合は、起こした方がよいですよ。
体重は生後2ヶ月の赤ちゃんだと、1日に25~30g増えるのが目安になっています。また、おしっこの回数は1日に10~15回が目安です。
もし、体重があまり増えていなかったり、おしっこの回数が減っていたりすると、授乳が足りていないかもしれません。
その場合は、寝ている赤ちゃんを起こして授乳する必要があります。
逆に、体重の増えやおしっこも順調で、スヤスヤと気持ち良さそうに寝ている場合は無理に起こす必要はありませんよ。
赤ちゃんが自然と起きるまで、ゆっくり寝させてあげてくださいね。
そのためにここでは、起こさなくてもよい場合と起こした方がよい場合、それぞれの対処法を紹介しますね。
【起こさなくてもよい場合】赤ちゃんの安全を確認する
起こさなくてもよい場合では、赤ちゃんの体調や身の回りが安全かどうかを確認しましょう。
気持ち良さそうに寝ていると思っていても、知らない間に赤ちゃんが危険な状態になっている場合があります。長い時間放置はせずに赤ちゃんの状態を定期的にチェックして、異常があればすぐに起こしてくださいね。
赤ちゃんの状態は、このような事をチェックしましょう。
赤ちゃんは体調が悪くてもなかなか自分では伝えられないですよね。そのため、赤ちゃんの様子は気にかけるようにしてください。
特に、厚着のしすぎや室温が高すぎたまま長時間寝ていると、赤ちゃんが汗をたくさんかいて脱水症状になるかもしれません。洋服や室温はこまめに調節してあげましょう。
また、赤ちゃんの周りの環境は、このような事をチェックしましょう。
寝ている赤ちゃんの近くにタオルやぬいぐるみ等を置いておくと、赤ちゃんの顔を覆って窒息の原因になります。赤ちゃんがお気に入りのぬいぐるみがあれば、つい置いてあげたくなりますが、寝ている間は遠くに置くようにしましょう。
また、布団がやわらかすぎると、赤ちゃんが埋もれて窒息してしまいます。赤ちゃんを寝かせる布団は、ふかふか過ぎず適度に硬めのものを選ぶようにしましょうね。
このように、赤ちゃんの状態と環境に注意して、安全に寝させてあげるようにしましょう。
次からは、起こした方がよい場合に、赤ちゃんが起きてくれやすくなる方法を3つ紹介しますね。
【起こした方がよい場合①】レム睡眠の時に起こす
寝ている赤ちゃんを起こす場合は、赤ちゃんが起きやすいタイミングに起こすようにしましょう。
レム睡眠とノンレム睡眠という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
レム睡眠は浅い眠りで、ノンレム睡眠は深い眠りの事です。眠りは、レム睡眠とノンレム睡眠を行ったり来たりを繰り返しています。
朝、目覚ましが鳴った時に、なかなか起きられない日と気持ちよく起きられる日がありますよね?それは、目覚ましが鳴った時間がレム睡眠なのかノンレム睡眠なのかによって、起きやすさが変わってくるからです。
こちらは、眠りのサイクルをグラフで表しています。
引用:ワーママ病児保育士日誌
赤ちゃんは、約1時間に1回レム睡眠に入る事がわかりますね。そのタイミングに起こしてあげれば、赤ちゃんが起きてくれやすくなりますよ。
生後2ヶ月であれば、まだこの眠りサイクルは完全には整っていないかもしれませんが、徐々に整っていく途中のレム睡眠が多めな時期ですので、チャンスは少なくないでしょう。
逆にノンレム睡眠の時に声をかけても、少々の音や刺激では起きてくれません。
赤ちゃんがこのような状態だと、レム睡眠に入っている証拠です。
赤ちゃんをよく観察して、レム睡眠に入ったのを確認してから起こしてあげるといいですよ。
【起こした方がよい場合②】部屋の明るさを変える
赤ちゃんを起こす時は、カーテンを開けて部屋を明るくしましょう。
朝になると親が部屋に入ってきて、カーテンを開けて起こされる経験をした事はありませんか?
ぐっすりと寝ていても、窓から光が入って部屋が一気に明るくなると、目が覚めてしまいますよね。そもそも、人間は太陽の光を浴びることで、ホルモンが分泌されて覚醒するようにできています。
朝は朝日を浴びせて起こすようにすれば体内時計が整っていき、大きくなってからも決まった時間に寝て起きてくれるので楽になりますよ。
【起こした方がよい場合③】足の裏を刺激する
赤ちゃんがなかなか起きてくれない時は、足の裏をくすぐったり指で押したりして刺激しましょう。
授乳の時間になっても寝ている赤ちゃんは、足の裏を刺激して起こすといいと産院で教わる方も多いでしょう。
実は、赤ちゃんが起きてくれるように足の裏を刺激するのには、コツがあるのです。
それは、様々な刺激をあたえる事です。
足の裏を刺激すると聞いて、やみくもに引っ搔いてしまいがちですが、
- 指の腹でさわさわする
- 爪の先でそっと引っ掻く
- 強めに引っ掻く
- 場所を変えてくすぐる
など、色々な方法で起きるまで刺激するようにしましょう。
それでも起きない場合は、足つぼマッサージのように指圧してみてください。びっくりして起きてくれる可能性が高いですよ。
【まとめ】生後2か月の赤ちゃんの寝すぎは発達障害ではない場合がほとんど!心配しすぎないようにしよう!
生後2ヶ月の赤ちゃんが寝すぎていても、発達障害だと悩む必要はありません。
発達障害ではない場合がほとんどですし、心配したところで、まだ生後2ヶ月では発達障害だと判断できないからです。
寝すぎる生後2ヶ月の赤ちゃんを発達障害だと判断できない理由は2つあります。
- 発達障害だと判断できるのは3歳以降だから
- 赤ちゃんの睡眠には個性があるから
赤ちゃんにも個性があり、たくさん寝る赤ちゃんもいます。他の子と比べて不安になる必要はないですよ。だって、あなたの赤ちゃんは世界に1人なのですから。
不確かな不安ばかりに目を向けるのではなく、確かな我が子と向き合って、寝るのが大好きな赤ちゃんとの時間を大切にしていきましょう。