最近では、いろいろな場所でプログラミングという言葉を聞くようになりましたよね。
“why プログラミング“や、“テキシコー“など、小学生向けのプログラミングが学べる教育番組を見たことのある方もいらっしゃるでしょう。

引用:NHK
2020年度からは、小学校の授業にプログラミングの授業が必修化され、さまざまな教科の授業にプログラミングの要素が組み込まれ始めています。
これからの子供たちは、小さな頃から論理的思考や問題解決能力を伸ばしていくような教育が施されていくでしょう。
そんな状況を踏まえて、できれば小学校に入る前に、プログラミングの要素に触れさせておきたいと考える親御さんも多いのではないでしょうか。
おもちゃで遊びながらプログラミングを学べるものがないかと探している方も多いと思います。
こんなことが気になっている方も多いでしょう。
この記事では、小学校入学前である4歳、5歳、6歳それぞれの年齢に合ったおもちゃの紹介と、その3つの年齢を通して遊べるおもちゃのオススメを紹介していきます。
- プログラミングが学べるおもちゃの選び方が分からない方
- 年齢別にプログラミングが学べるおもちゃのオススメを知りたい方
Contents
プログラミング教育を小学校より前に触れさせる上でのポイントとは?
そもそも、小学校から始まるプログラミング教育とはどんなものなのでしょうか。
それは、プログラミング的思考(論理的思考、問題解決能力)を培う教育です。
実は、新しい教科ができたわけではなく、あらゆる教科でこの思考を身につけていくことが求められています。
必要とされるのはコードを書くなどのITスキルではなく、以下の図のような、物事を順序立てて結論を出すという能力なのです。

引用:Z-SQUARE
図からも分かるとおり、専門的な知識が必要というわけではなく、プログラミング的な考え方を身につけることが教育の目的となります。
では、未就学児からプログラミング的な考え方に触れるには、どういったポイントを押さえるべきでしょうか。
それは、この3つのポイントです。
- 苦手意識をなくす
- ルールを守る
- 創意工夫ができる
苦手意識をなくす

1つ目は、プログラミング教育に対する苦手意識をなくすことです。
そもそも、何かを学ぶ上で苦手意識があると、能力を伸ばすことが難しくなります。
小学校からの教育に備えて、事前にプログラミング的思考に対する苦手意識を取り払っておくことは重要です。
まずは子供が楽しいと感じることに重点をおくべきでしょう。
ルールを守る

2つ目のポイントは、ルールを守ることです。
例えば、パソコンを動かす上でも、世の中の様々な物事を論理的に考える上でも、それぞれに応じたルールを知り、守る必要があります。
低年齢から徐々にルールというものを認識していけば、小学校からの教育も理解しやすくなるでしょう。
創意工夫ができる

3つ目のポイントは、創意工夫ができることです。
デジタル化が進み、どんどん新しい技術が発展する社会で育っていく子供に必要な能力として、プログラミング教育が導入された経緯があります。
そのため、子供たちには、様々なルールの上で創意工夫する能力が求められているのです。
その能力を育てるために、子供の意欲を掻き立てる要素がとても重要となるでしょう。
これら3つのポイントを抑えた遊びで、いつの間にかプログラミング的思考に触れている状態が理想ですよね。
次の章では、年齢別のプログラミングが学べるおもちゃを紹介します。
4歳・5歳・6歳はどんな時期?年齢別のプログラミングが学べるおもちゃのオススメはこれ!
未就学児からプログラミング的思考に触れるために、おさえるべきポイントは先に述べた通りです。
では、それらをおさえた上で、プログラミングを学べるおもちゃを選ぶには、どんなことに気をつけるべきでしょうか。
それは子供の年齢でできることを知るということです。
小学校入学前である4歳、5歳、6歳とはどんな発達をする時期なのかを知り、できることに合わせたおもちゃを選んでいくのが、抵抗なくプログラミングを学べるポイントでしょう。
ここからは各年齢の発達と、その発達に合うおすすめのおもちゃを紹介していきます。
4歳におすすめのプログラミングおもちゃ

4歳の時期に何より重要なことは、プログラミングを学べるおもちゃを使って楽しむことです。
本人にとって楽しくないおもちゃを無理に与えてしまうと、苦手意識が生まれ、プログラミングという言葉自体に抵抗が出てしまうでしょう。
この時期は、ハサミなどの道具を思い通りに使えるほど手先が器用になり、言葉も発達し、想像力が豊かになってきます。
そのため、ある程度複雑な動きが必要で、かつ何かを想像して自分で作り上げていく要素のあるものが良いでしょう。
カードでピピっと 初めてのプログラミングカー
オススメは、学研のカードでピピっと はじめてのプログラミングカーです。

引用:rakuten
2018年の日本おもちゃ大賞を受賞した商品でもあり、実際に小学校の授業でも導入された実績があります。
内容としては、マップ上の車に命令を出して、自分の思い通りに走らせるおもちゃです。
“めいれいカード“にはいろいろな種類の命令があり、前進や後退以外にもヘッドライトをつけたりクラクションを鳴らしたり、10種類の命令を出すことができます。
リモコンや音がなるものが大好きな小さな子供にとって、カードを読み込ませる際に音が鳴ったり、ボタンを押すと動くという操作性は、とても楽く、苦手意識は生まれにくいのではないでしょうか。

引用:rakuten
カードを順に並べたり読み込ませるには手先の器用さが必要な上、どういう道順で行けば目的地に辿り着くのかを想像する必要があるため、発達にも合ったおもちゃといえます。
マップ上でどこに行きたいかを考えて言葉にし、そのためにはどういう道順がベストかを考える行為は、プログラミング教育の目的である論理的思考や問題解決能力を養うことができるでしょう。
5歳におすすめのプログラミングおもちゃ

5歳ごろになると、さらに想像力が豊かになる上、ほとんどの子供がルールを守って遊ぶことができるようになります。
先に述べたように、無理に与えて苦手意識が生まれてしまうのも良くありませんが、遊びが簡単過ぎて退屈してしまうこともよくありません。
そのため、4歳ごろより少し複雑なルールのあるおもちゃがオススメでしょう。
多くのプログラミングが学べるおもちゃには、ある程度のルールが設定されているため、この年齢からは選べるおもちゃの幅がかなり広がりますよ。
ボットリー コーディングロボット
この時期にオススメなのは、ドリームブロッサムのボットリー コーディングロボットです。

オススメするポイントは、高度なルールが使える点です。
全体的な仕組みとしては、先に紹介したプログラミングカーと同様ですが、実際のプログラミングの現場でも使われる“If then 機能“(もし○なら△する機能)や“ループ機能“(繰り返す機能)など、かなりハイレベルなルールがあります。

アメリカでトイオブザイヤー2019などを獲得した実績もあり、とても人気のある商品のため、不安なく遊べるはずです。
目的を達成するために、より難易度の高い想像を強いられる上、新しいルールを守るにはどうすればいいかを考える必要があり、確実に学びは広がるでしょう。
6歳におすすめのプログラミングおもちゃ

6歳ごろは、これまで以上に意欲的に何かに取り組む姿勢が見られる時期です。
この頃までに得た様々な知識や経験を生かし、創意工夫し、遊びを発展させることができるようになっています。
そのため、この時期には、それぞれの子供が意欲的に取り組めるよう、幅の広い設定のあるおもちゃがオススメでしょう。
トイオ
この年齢でオススメなのは、ソニーが開発したロボットトイ、トイオです。

引用:amazon
トイオは、第10回ロボット大賞 文部科学大臣賞を受賞している実績があり、キューブ・コントローラなどの本体セットへ、“タイトル“と呼ばれるソフトを追加することで、幅広い遊びや学びをすることができるおもちゃです。
さまざまな創意工夫に導くタイトルがあり、ロボット同士を戦わせるものや、絵本の中を冒険するものなど、タイトルごとに全く違った趣向の遊びや学びが楽しめるため、子供の意欲を掻き立てる要素がたくさんあります。
引用:toio公式サイト
上の画像のように、Eテレの人気番組“ピタゴラスイッチ“で有名なクリエイティブ団体“ユーフラテス“の作ったタイトルもあり、きっと子供の好みに合うようなタイトルが見つかるはずです。
工夫次第でさまざまなことができるので、将来的に本格的なプログラミングをさせたいと思っている方にも、導入としてかなりオススメなおもちゃでしょう。
4歳・5歳・6歳を通して遊べる!プログラミングが学べるおもちゃのオススメを紹介!

4歳から6歳という年齢は成長速度も早く、年齢ごとにかなりの差があるため、3つの年齢を通して遊べるおもちゃを見つけることは難しいことです。
3つの年齢を通して遊ぶには、以下のポイントがクリアできているおもちゃが必要となるでしょう。
- 文字や記号がわからなくても楽しい
- ある程度複雑なルールが追加できる
低年齢のうちは、簡単な文字も記号もわからない子も多いため、文字や記号がわからなくても楽しいおもちゃである必要があります。
また一方で、6歳になってもあまりルールのない簡単なおもちゃで遊ぶのはかなり退屈である為、後から複雑なルールを追加していける要素は重要です。
しかし、実際に低年齢から長期間遊べるものもあります。
ここでは4歳から6歳の期間を通して遊ぶことのできるおもちゃをご紹介しましょう。
プリモトイズ “キュベット“

引用:amazon
キュベットとは、簡単にいえば4歳、5歳の項で紹介したロボットと似た仕組みの、ロボットに命令を出して動かすおもちゃです。
ただし、違いとしては指示を出すコーディングボードやブロックには全く文字や記号がなく、形状のみで判断できるようなブロックを使うため、直感的に扱うことができます。

引用:amazon
実は対象年齢は3歳からとなっており、低年齢でも親しみやすい、積み木のような優しい質感で統一されている点も始めやすいポイントです。
その一方で、小学生まで遊べるような要素も用意されています。
下図のようなワールドマップと呼ばれるマットにより、ロボットの進む道を宇宙や海、北極に変更もでき、子供の好みに合わせたシチュエーションが見つかるでしょう。

引用:楽天市場
さらに各マップ付属のストーリーブックにより、物語に合わせた動きができるかという問題にも取り組めるため、複雑なルールを追加していくことができます。
このように、低年齢の頃から積み木感覚でおもちゃに触れることで抵抗をなくし、少しずつプログラミング的思考に馴染ませるというのも、プログラミング教育への良い導入かもしれませんね。
【まとめ】4歳・5歳・6歳の各年齢にあったプログラミングが学べるおもちゃを選ぼう!
この記事では、4歳、5歳、6歳それぞれの年齢に合ったおもちゃの紹介と、その3つの年齢を通して遊べるおもちゃのオススメを紹介してきました。
この記事のポイントをおさらいします。
- 4歳へのオススメは、“初めてのプログラミングカー“
- 5歳へのオススメは、“ボットリー コーディングロボット“
- 6歳へのオススメは、“トイオ”
- 3つの年齢通して遊ばせたいなら、“キュべット”
記事全体を通して、具体的なおもちゃの紹介をしてきましたが、1番重要なのはその子供の発達段階にあったおもちゃを見定めることです。
発達にはある程度の平均はあれど、この年齢だから必ずこれができるということはありません。よく子供を観察して、無理に与えることはせず、子供の発達や好奇心に沿った形でおもちゃを提供できると良いですね。
この記事が、おもちゃでプログラミング学習を始めさせたいと考える方への手助けとなれば幸いです。