私は、赤ちゃんと同じ布団で寝て、泣いたら飲ませるという「添い乳」スタイルが楽で、気に入っていました。
最初は右と左、両方きちんと飲ませていたのですが、それもだんだん面倒に思えてきていたある夜、片方を飲み終えただけで子どもがぐっすり奇跡的に寝てしまったので、「ラッキー!」と何も考えず自分も一緒にぐっすり眠ってしまいました。
思い返せば、寝ている間、寝返りを打つと片方の胸がチクチクと痛んでいたのが、その「予兆」。これをまた放置したことで、状況が悪くなっていきました。
翌朝、乳房の痛みが気になって目が覚め、よく見ると昨晩飲ませないで放置してしまった方の乳房がガチガチに張っていました。
急いで胸を温めて、とにかく赤ちゃんにおっぱいを飲んでもらい、なんとか私は大丈夫だったのですが、ママ友などに話した所、病院に通っている方もいました。
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夜間授乳なしだと母乳が減る?出が悪くなるって本当?
乳が詰まってびっくりした① pic.twitter.com/RmsGqMOSPg
— 松本ひで吉 (@hidekiccan) September 8, 2023
夜間断乳をすると授乳回数が減るため、母乳量が多いママは搾乳しないとうっ滞性乳腺炎になる可能性があります。
授乳ホルモンはとくに夜間にたくさん分泌されることから、夜間授乳が7〜8時間も開けば
おっぱいが岩のように固く痛くなって、出が悪くなり、母乳が減っていきます。
赤ちゃんがまとめて眠ってくれるのはママにとっては嬉しいことだし、おっぱいの問題を除いては『よく寝た感』があってさわやかな目覚めですよね。
でも…さすがに7〜8時間も授乳間隔が開くのは危険です。
「赤ちゃんが眠っているのなら夜中は起こしてまで授乳しなくていい」とアドバイスされた、という話もよく耳にしますし育児本にも、そう書いてあるものがたくさんあるのが現実です。
だけど、その通りにしたら、毎朝ガチガチになったおっぱいを持て余し、昼間にたくさん吸わせてようやくフワフワのおっぱいをキープする、という綱渡りな生活を送ることに
なってしまいます。
もし乳腺炎になった場合は痛みが伴うので、搾乳したり赤ちゃんに母乳を与えたりと早めの治療が大切ですし、自身で対処できない場合は、病院で薬を処方してもらうか、助産師にマッサージしてもらわなければいけません。
ガチガチのおっぱいですから、マッサージ痛いのは当たり前ですよね…
生後2ヵ月ごろになったら、1度にたくさん飲めるようになってきます。
日中と同様の間隔で授乳しなくてもよいかもしれませんが、「飲んで」と寝ぼけながらでも、赤ちゃんにおっぱいを飲んでもらいましょう。
赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれない場合は?
母乳嫌がられて、なかなか飲んでくれない🥲赤ちゃんから欲しがってくれるものだと思ってたのにこんなことってあるのね。
毎回攻防戦があるから、母乳あげるの疲れちゃった。多くないけどせっかく出てるからあげたいのに、、、
どうすればいいのやら😮💨— ちょこ◇1m🎀 (@nande2021) August 1, 2023
母乳も赤ちゃんも、本当に個人差あるよね
入院中に授乳室で『赤ちゃんがすぐ寝ちゃうから母乳もミルクも全然飲んでくれない』って悩むママさんいた
それなのにうちの赤子、1時間ぶっ通しで母乳吸い続けるほどの体力の持ち主で、こっちがしんどかった…
生後1日で1時間も吸い続けるなんてね(´Д` )— いのう (@N9815) August 13, 2020
赤ちゃんにも千差万別で色々な子がいるので、一概には言えませんが、ママさん自身の為にも、早めに夜間中でも起こして飲んでもらいましょう。
しかし、ガチガチになったおっぱいから出る乳はあまり美味しくないみたいです…美味しくないから赤ちゃんが飲まない→さらにガチガチに…と悪循環になってしまいます。
上記でも述べましたが助産師さんに相談したり、搾乳したり、赤ちゃんに母乳を与えたりと早めの治療が大切ですし、自身で対処できない場合は、病院で薬を処方してもらうか、助産師にマッサージしてもらいましょう。
乳腺炎とは?
乳腺炎は原因によって、母乳が乳腺の中にたまることで炎症を起こす“うっ滞性乳腺炎”と、細菌に感染することで炎症を起こす“化膿性乳腺炎(かのうせいにゅうせんえん)”に分けられます。
これらはブラジャーなどで乳房が押さえつけられている、乳頭に傷がある、授乳回数が少ない、赤ちゃんが母乳を上手く飲めていない、授乳を急にやめたなどがきっかけで発症します。
うっ滞性乳腺炎は、初期段階にはしこりや腫れ、熱感、赤みがあるなどの症状がみられます。
乳腺炎の治療
乳腺炎を発症している乳房から、乳腺の詰まりの原因である乳汁を取り去るのが最も重要であると考えられ、乳房マッサージを行い、たまった母乳を出すことが有効な治療となります。
片方の乳房にのみ症状が出ている場合は、症状が出ている方の乳房から授乳を始めるよう指導されます。
また、化膿性乳腺炎では、抗生物質や消炎剤の投与を行います。
乳房内のしこりが大きくなってしまったときは、患部の皮膚を切開して内部の膿を排出することもあります。
乳腺炎の予防
うっ滞性乳腺炎の段階では、乳房マッサージのほか、頻繁に授乳をして乳児に飲んでもらうことが大切です。
授乳姿勢をずっと同じならないように変えて、乳児がいろいろな方向から母乳を吸えるようにするといった工夫も必要で、搾乳器で上手に搾り出すのも有効です。
搾乳機は電動と手動があり、手動のほうが値段が安く、¥2000円程で買うことが出来ます。
電動は¥5000円~10000円と機能や付属品により価格が違いますが、電動の方が便利なので、完母で育てようと決めている方は必須かと思います。
赤ちゃんを育てるには、母乳だけを与える「完母」、粉ミルクだけを与える「完ミ」、母乳と粉ミルクを併用する「混合」という選択肢があります。
乳腺炎は保険適用されるのか
医師に「乳腺炎」と診断されれば、保険適用内のようです。
しかし、ご請求には医療機関が発行する診療明細書が必要で、助産院は医療機関に含まれませんので注意してくださいね!
母乳外来も相談を受けてサポートするところであり、病気を治療するところではないため、診察料は保険適用外です。
乳腺炎などで専門医が診察する場合は保険適用内になるなどの例外もありますが、基本的には全額自己負担です。
施設や内容によって診察料はさまざまですが、相場としては初診が5000円前後、再診が3000円前後のようです。
乳房マッサージは診察料とは別にかかる場合があります。出産した病院であれば初診料がかからないことも。ホームページなどで最寄りの母乳外来の費用を確認しておきましょう。
夜間授乳なし(夜間断乳)はいつできるの?
夜間断乳ができる目安
だいたい1才を過ぎてから夜間断乳を始めるママが多いようですが、おこなうにあたって成長・発達が順調、発育曲線の幅内で曲線に沿って増えていることを確認しましょう。
さらに、月齢が10ヵ月以降で3回食がしっかり食べられるようになっていればより安心です。
赤ちゃんの胃は月齢が低いほど小さく、1度に飲んだり食べたりする量が少ないため、月齢や日中の食事量によっては栄養補給の観点で授乳が必要な場合があるからです。
また、夜間断乳を始めて間もないうちは、大泣きしたり、夜中に起きて水分を欲しがることもあるので、お茶などの水分が哺乳瓶やストローやコップなどでとれるようになっていると役立つかもしれません。
これらはあくまでも目安で、赤ちゃんの様子やママの体調などを含めて総合的に判断が必要です。迷ったら小児科、母乳相談室、育児支援センターなどで専門家に相談しましょう。
夜間断乳のメリット
夜間断乳のおおきなメリットは、夜中に起きて授乳する必要がないので、ママの寝不足が解消して体が休まることです。
また、夜泣きがなくなって、昼夜の区別もはっきりしてくることも伴い、朝までぐっすり眠る赤ちゃんも多くなります。
さらに、卒乳を近いうちに考えている場合は、卒乳をスムーズにしてくれる可能性があることもメリットといえます。
成長とともに授乳頻度は減っていくので、夜間断乳は全員がおこなう必要はありませんし、後ほど説明しますがおこなう際に注意してほしい点もあります。
ただ、寝不足でママがつらいときなどは得られるメリットを考えて検討するとよいですね。
夜間断乳を成功させるコツ
生活リズムを整えておく
昼寝を1時間など短めにしたり、日中の起きている間は体をたくさん動かしたり、食事の時間を規則正しくしたりして、生活リズムを整えておきましょう。
しっかり遊んで適度に疲れた状態であれば眠りにつきやすくなりますよ。
連休やイベントがないときを選ぶ
はじめの数日間は泣いたりぐずったりして大変なので、お出かけの予定などがなくおうちで普段どおりに過ごせる日を選ぶと安心です。
可能なら家族の協力を得る
ママがいるとおっぱいの匂いがして赤ちゃんはおっぱいが欲しくなってしまうことがあります。そこで、パパなどに寝かしつけてもらうのもおすすめです。
はじめの数日間は大泣きされることが多く、パパは大変かもしれませんが、ママに比べるとトントンや抱っこなどの方法で寝つきやすいでしょう。
ママは別の部屋で寝て、パパや家族に任せたほうが、より短い期間で慣れてくれるかもしれません。
おっぱい以外の寝かしつけ方法を見つけておく
背中トントンや、子守唄、読み聞かせなど、おっぱい以外の寝かしつけ方法でも眠りにつけるような習慣をつけておくとよりスムーズです。
夜間断乳をするときの注意点
夜間断乳をするにあたって注意してほしいのが上記でも記載してある乳腺炎です。
夜間の授乳がなくなり、母乳がおっぱいにたまってしまうと張りが強くなって乳腺炎のリスクが高まります。
おっぱいが張ってしまい、つらくて目が覚めるぐらいのときは搾乳をしましょう。
ただし、搾乳しすぎると、母乳の分泌量が増えてしまいかえって大変になってしまうので、つらさが和らぐ程度にとどめましょう。
なお、夜間断乳がうまくいくかどうかや、その進行具合には個人差があります。
3日間ほど頑張ってみても難しいようだったら、無理をせずに月齢が進むのを待って仕切り直すとよいでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
赤ちゃんを育てるには、母乳だけを与える「完母」、粉ミルクだけを与える「完ミ」、母乳と粉ミルクを併用する「混合」という選択肢があります。
それぞれの育て方や赤ちゃんによって、夜間授乳の状況は違うかと思います。
実際私は、混合と決めていたのと、ミルクの方が飲んでくれたので、生後2ヵ月~3ヵ月までは混合にして、その後は早々に完ミに切り替えました。
奇跡的に乳腺炎にはなりませんでした。
元々私のおっぱいからの出が悪かった可能性もあります。
夜間断乳はママが寝不足などで体調を崩しているとき、仕事に復帰するにあたって寝不足を解消する必要があるときなど、状況に応じて検討してみましょう。
また、そろそろ卒乳したいなという場合にその準備として夜間断乳からはじめるのもおすすめです。
授乳はママと赤ちゃんひとりひとりに違いがあります。
また、栄養を補給するだけでなく、ママと赤ちゃんのスキンシップの時間でもあります。
ぜひ、ママと赤ちゃんに合わせてべストな方法を選んでくださいね。迷ったら母乳相談室や母乳外来などで助産師に相談してください。
最後までお読みいただきありがとうございました。