赤ちゃんに寝る前のギャン泣きを毎晩されると、精神的に辛くなって赤ちゃんから離れたくなりますよね。赤ちゃんの寝る前のギャン泣きは、でも赤ちゃんの安全が守れていれば放置しても大丈夫ですよ。
この記事では、ギャン泣きしている赤ちゃんを放置する時にはどのような事に気を付けるべきかを伝えます。寝る前にギャン泣きしている赤ちゃんから離れる方法を知れば、思い詰めず今よりも幸せを感じながら子育てできるようになりますよ。
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どうして寝る前のギャン泣きをしている赤ちゃんを放置してもいいの?
どんなに辛くても、大切な我が子を放置するのには抵抗がありますよね。泣き止ませる努力は必要ですが、寝る前のギャン泣きへの対応はママ、パパの心を休ませる事が大事だからです。
私は現在2歳の双子を育てていますが、産まれてすぐに寝る前のギャン泣きが始まったのです。毎晩、様々な方法で泣きやまそうと必死でした。
何をしても泣き止まない時もあり、どんどん追い詰められ気付いたら「窓から放り投げようかな。」「片方いなくならないかな。」と悪い方向に考えてしまっていたのです。思えば、産後鬱になりかけていたのでしょう。
こんな経験をしている私だから、赤ちゃんの寝る前のギャン泣きで悩んでいるママ、パパに赤ちゃんを放置してでもリラックスできる時間を取ってほしいと思っています。
ここからは、赤ちゃんの寝る前のギャン泣きについてお話しますね。
【放置する前に知ろう】赤ちゃんが寝る前のギャン泣きをする3つの理由
オムツも濡れていない、お腹も空いていないはずなのにギャン泣きがやまない時は不安になってしまいますよね。
赤ちゃんが寝る前に泣くというのはごく自然な事です。まずは、どうして寝る前に赤ちゃんがギャン泣きをするのか理由を知り安心しましょう。
寝る前に決まって赤ちゃんがギャン泣きする理由は3つあります。
- 上手く眠れない
- 眠る事が怖い
- 眠れる環境ではない
それぞれ詳しく説明しますね。
理由①上手く眠れない
産まれて間もない赤ちゃんは、眠るのが下手なのです。
それは、赤ちゃんの頃からきちんと眠る練習を積み重ねてきたからですよ。
生き物には生存本能があるように、赤ちゃんにもあります。その生存本能が影響して、赤ちゃんをなかなか眠りにつかせてくれないのです。そのため、眠いのに眠れないという状態になり、ギャン泣きをしてしまいます。
例えば、もし赤ちゃんが大人のようにすぐにぐっすりと深い眠りに入れたとします。すると、危険が差し迫っていても助けを求める事ができないですよね。なので、赤ちゃんの眠りは浅く、寝つきが悪いのです。
理由②眠る事が怖い
赤ちゃんは、眠るという行為に恐怖を感じるのです。
考えた事ありませんか?「このまま眠ったら目を覚まさないかもしれない」と。たいてい、そんなわけないかと思って眠りにつきますが、赤ちゃんにとっては冗談ではないのです。
なぜなら、私達は何千回と目を覚ましてきたのに対し、赤ちゃんは眠りについてから無事目を覚ませた経験が少ないですよね。経験が少ない事に対して不安を抱くのは当然です。
つまり、赤ちゃんは「眠ってしまうと、もうママに会えないかも。」という恐怖から寝る前にギャン泣きをしてしまうのですよ。
理由③眠れる環境ではない
赤ちゃんは大人よりも環境に敏感なので、音や光などの刺激があるとうまく眠りにつく事ができません。
寝るときは豆球で寝ている方も多いと思いますが、赤ちゃんは少しの光でも刺激になってしまいますよ。また、隣の部屋のテレビの音などが赤ちゃんの眠りをさまたげている場合もあります。
赤ちゃんの寝る前のギャン泣きを放置する時に気を付ける3つの事
寝る前にギャン泣きしている赤ちゃんを放置する場合は、赤ちゃんが安全な状態であるか気を付ける必要があります。
先ほどお話した通り、泣いている赤ちゃんから離れてママ、パパがリラックスする時間をとる事は大切です。しかし、何も対策をせずに赤ちゃんを1人にしてしまうと、赤ちゃんの命に関わる可能性がある事を理解しておきましょうね。
赤ちゃんから離れる前に、こちらの3つを必ず確認してください。
- 赤ちゃんに異常がないかを確認する
- 赤ちゃんの周りに危険なものがないか確認する
- 放置する時間に気を付ける
逆に言えばこちらの項目さえ大丈夫なら、ギャン泣き中の赤ちゃんから少し離れて休めますよ。
それぞれ詳しく解説しますね。
①赤ちゃんに異常がないかを確認する
赤ちゃんが不快に感じている事や体調に変化がないかを確認しましょう。
「また、いつものギャン泣きが始まった・・。」と思っていても、実は赤ちゃんが異変を訴えているサインかもしれませんよ。
放置する前には必ず、赤ちゃんをよく観察するようにしましょう。
確認する項目はこちらです。
その中でも分かりにくい衣服と体の異変についてお話しします。
赤ちゃんに着せる衣服で気を付ける事
赤ちゃんが着ている衣服が痛みやかゆみを与えていないかチェックしてみてください。衣服による不快感が原因で、寝付けず泣いている場合がありますよ。赤ちゃんに着せる衣服はこのような事に気を付けましょう。
赤ちゃんの衣服は成長に合わせて選ぶようにしましょう。また、赤ちゃんは体温の調節がうまくできないので、気温によってこまめに衣服を調節する必要がありますよ。
抱っこしてみて、汗をかいているようなら衣服を1枚脱がせてみましょう。赤ちゃんの肌や唇が青白い、体を縮めているようなら1枚着せてあげてくださいね。
体の異変の見分け方
赤ちゃんは自分で症状を話せないので、体の異変はなかなか分かりにくいですよね。赤ちゃんが体調不良の時に出すサインを知っておきましょう。
- よく耳を触る
- いつもと泣き方が違う
- 下痢をしている
- 顔色が悪く目がトロンとしている
これらのサインが見られた場合は、体調不良を疑ってみましょう。特に、赤ちゃんが出す危険信号は泣き方に表れやすいです。いつもと泣き方が違うと思ったら、すぐに体調を確認してみましょう。
もし、いつもと様子がおかしいと思ったら、このような項目をチェックしてください。
当てはまる場合は、病院に連れていきましょう。
②赤ちゃんの周りに危険なものがないか確認する
寝室は安全な場所と思いがちですが、赤ちゃんにとっては思いもよらない危険がある場合があります。赤ちゃんから離れる時には、赤ちゃんを放置しても安全かどうかを確認してから離れるようにしましょう。確認する項目はこちらです。
赤ちゃんが寝室にいる時に起こる事故で多いのが窒息です。こちらは、赤ちゃんが死亡した原因をグラフ化したものです。
引用:産経新聞
就寝時の窒息が1番多いのが分かりますよね。赤ちゃんにとっては身近なものが窒息の原因になります。ガーゼ、ぬいぐるみ、ティッシュ箱、布団を赤ちゃんの顔の周りに置いておかないようにしましょう。
また、こういった事故を起こさないために、放置をするにも赤ちゃんの傍にいてあげる方が安心ですよ。
③放置する時間に気を付ける
泣いている赤ちゃんを放置する場合は、必ず短時間にしましょう。泣いている赤ちゃんを長時間放置するとサイレントベビーになる可能性があるからです。
赤ちゃんが寝る前にギャン泣きをするのは、不安や不快な事があるからですよね。それを、ママやパパに必死に伝えようと泣いています。
それなのに、長時間放置されてしまうと「泣いても相手してくれない」と赤ちゃんの心に負担がかかり、心を閉ざしてしまうのです。では、サイレントベビーの特徴とはどのようなものかまとめますね。
- あまり泣いたり笑ったりしない
- 周囲への関心が薄い
- 声を出さない
- 1人でいても平気
サイレントベビーになってしまうと、今後の発達に大きく影響してきます。他の子と上手く遊べなかったり、攻撃的になったり主にコミュニケーション能力に問題が出てくるのです。なので、赤ちゃんを放置する時間には気を付けましょう。
泣いている赤ちゃんを放置する場合は、声をかけてあげるだけでも違いますよ。赤ちゃんに「泣いても無駄」と思わせない事が大切です。
できるなら放置したくない!赤ちゃんの寝る前のギャン泣きを止める方法は?
赤ちゃんの寝る前のギャン泣きを止める方法はいくつかあります。効く、効かないは赤ちゃんによって様々で、その日の気分によっても変わってきますが、ギャン泣きに対する対処法をたくさん知っておきましょう。
赤ちゃんを放置したとしても、ギャン泣き中の赤ちゃんが気になって心の底からは休めませんよね。罪悪感や、放置する事によるリスクの不安もあると思います。
対処法をたくさん知っておく事で、どれか1つでも効果があれば赤ちゃん、ママ、パパ皆が安心できます。放置するのは、どの対処法も効果が無くどうしようも無い時だけで十分ですね。
では、寝る前のギャン泣きを止める対処法をいくつか紹介します。紹介する対処法はこちらです。
- 赤ちゃんが好む音を流す
- 赤ちゃんを連れてドライブする
- おくるみでくるむ
- おしゃぶりを使う
- 部屋を真っ暗にする
実際に私の子に効果があったものもありますので、参考にしてくださいね。
赤ちゃんが好む音を流す
赤ちゃんは視力はまだ弱いですが、耳はよく聞こえます。聴覚を刺激してあげれば泣き止む場合がありますよ。
赤ちゃんは、このような音を好みます。
どの音もママのお腹の中で聞こえる音に近いため、赤ちゃんには心地よいのです。こういった音を流してくれるアプリもあるため、利用してみるのもいいですね。
また、赤ちゃんが泣き止みやすい音楽もあります。オルゴールもいいですが、私がよく使っていたのはこちらの音楽です。
緩急のついたメロディーや赤ちゃんを飽きさせない効果音が使われており、泣いている赤ちゃんの96.2%が泣き止むと示されています。
赤ちゃんが好きな音を探してみてくださいね。
赤ちゃんを連れてドライブする
車に乗っていると、振動が心地よくてつい眠くなってしまいますよね。赤ちゃんも同じで、ドライブに連れていくと泣き止んでそのまま寝てくれる赤ちゃんが多いです。
ドライブはママにとっても気分転換になるので、赤ちゃんも寝てくれたら一石二鳥ですね。
おくるみでくるむ
泣いている赤ちゃんをずっと抱っこしているのは大変ですよね。
おくるみを使ってお腹の中にいる時の姿勢を再現してあげると、安心して泣き止んでくれる場合がありますよ。特に赤ちゃんを安心させてくれるおひなまきの仕方を紹介しますね。
- おくるみの上端が赤ちゃんの首あたりにくるように赤ちゃんを置く
- 赤ちゃんの手は外に、肘は内にくるようにおくるみの上の両端を結ぶ
- おくるみの下の角を片方だけ②の結び目の下に通す
- ③を赤ちゃんの足にフィットするように引き上げる
- 余っている角と④を赤ちゃんの中心で軽く結ぶ
- 赤ちゃんの背中やお尻をさする、肘や足を優しくゆするなどで赤ちゃんの体をほぐす
- 緩みを取るようにもう一度結びなおす
文字だとイメージしにくいと思いますので、動画も参考にしてください。
ただし、注意点もあります。正しいおひなまきをしないと赤ちゃんを危険にさらしてしまうので気を付けましょう。
- 赤ちゃんの手をおくるみから出す
- 赤ちゃんの足はM字かあぐらをかいているようにする
- 長時間はしない
- 目を離さない
おしゃぶりを使う
赤ちゃんは授乳している時が1番安心できます。そのため、おしゃぶりをくわえさせればママのおっぱいを吸っている感覚になり泣き止む場合があるのです。
確かに、おしゃぶりには歯並びを悪くするリスクがあります。しかし、2歳頃までに使用をやめれば問題ないですよ。
2歳頃になると、「自分はもう赤ちゃんではない」と自覚し、自然とおしゃぶりを卒業できる子がほとんどなので安心してください。今は赤ちゃんとママの精神を安定させる方を優先しましょう。
部屋を真っ暗にする
赤ちゃんが寝る前にギャン泣きする原因でもお話した通り、赤ちゃんは光や音に敏感です。部屋を真っ暗にすれば赤ちゃんが刺激されずに寝てくれる場合があります。
寝る時に部屋を真っ暗にする事で、昼と夜の区別がしっかりでき赤ちゃんの体内時計を正常にしてくれる効果もありますよ。赤ちゃんも真っ暗になれば寝る時間だと理解してくれるので寝かしつけが楽になりますね。
真っ暗だと赤ちゃんのお世話がしにくいので、コンセント式の足元灯などを用意しておくと便利ですよ。
【まとめ】寝る前のギャン泣きは赤ちゃんが安全な状態でなら短時間放置しても大丈夫
赤ちゃんが寝る前にするギャン泣きは赤ちゃんの様子を観察し、様々な対処法を試してみましょう。それでも泣き止まない場合は、赤ちゃんが安全な状態か気を付けていれば少しの間放置しても大丈夫ですよ。
最後に、放置する前にどのような事に気を付ければよいのかをまとめます。
- 赤ちゃんに異常がないかを確認する
- 赤ちゃんの周りに危険なものがないか確認する
- 放置する時間に気を付ける
赤ちゃんの寝る前のギャン泣きはいつかは終わります。愛情が無いから放置するのではなく、愛情を持ち続けるために放置する事も大切ですよ。