離乳食・幼児食・妊婦食事

うまくいかない離乳食でイライラ!!怒鳴る前にできる対処法

母乳やミルクしか飲まなかった赤ちゃんも、5ヶ月を過ぎたあたりから、普通の食事を食べられるようにする為の練習を始めます。

その大切なステップが離乳食です。

離乳食を始める前は、我が子がまた成長するということにワクワクして、早くあげたいなあと待ちきれなくなったのではないでしょうか。

しかし、実際に離乳食が始まってみると

子どもが離乳食を食べてくれない!このままじゃ、成長に関わるんじゃないかと心配・・。

子どもが落ち着いて食べてくれない。ついイライラして、怒鳴ってしまった。
私って、母親失格なんじゃ・・。

このように、ワクワクした気持ちは吹き飛んで、毎日イライラする作業になってしまっているママは多いのではないでしょうか。

私は、現在2歳の双子を育てています。離乳食のころは2人が思い通りに食べてくれないことにイライラしてつい強く叱ってしまい、後で自分を責めてしまうこともよくありました。

離乳食でイライラしてしまう原因は、主に3つあります。

 

  • 一生懸命、手間をかけて作ったのに食べてくれない。
  • 食べ物で服や家具を汚される。
  • 落ち着きがなく、椅子に座ってくれない。

 

今回は、離乳食で悩んでいるママの負担が少しでも軽くなるように、イライラしてしまう3つの原因への対処法をご紹介します。

 

Contents

【食べてくれない離乳食】イライラして怒鳴る前にできる工夫とは?

離乳食でイライラしてしまう原因で1番多いのは、離乳食を食べてくれないことです。

離乳食は、歯が無くても食べられるように、食材を柔らかくしたりすり潰したりしなければなりません。そのため、大人の食事を作るよりも時間と手間がかかります。

そんな時間と手間がかかった離乳食を、一口も食べてくれなかったら誰だって悲しくなりますよね。

 

大人の分も作りながら離乳食も作るってほんと大変ですよね。

 

離乳食を食べてくれないことは、よくあることです。子どもが悪いわけでも、ママが悪いわけでもありません。

親に個性があるように、子供にも個性があり、成長スピードも違うからです。

離乳食を食べてくれない子どもに、どのような対処をしていけばいいかご説明しますので、参考にしてください。

正しい離乳食の進め方

まずは、離乳食の進め方が自分の子どもの成長と合っているのかを確認してみましょう。

体がまだ食べる準備が整っていないのに、無理やり食べ物を口に入れられても、出してしまうのは当たり前です。

子どもの成長に合った食べ物を、子どもの成長に合った調理法で食べさせていくことが大切です。

 

月齢にとらわれずに、子どもと向き合って離乳食を進めていきましょう。

 

離乳食初期(ごっくん期)

時期

生後5~6ヶ月が目安です。

  • 首がすわっている。
  • 口の中にスプーンを入れても押し返さない。
  • 口を閉じて、取り込みや飲み込みができる。
離乳食のあげ方

とろとろのポタージュ状にすりつぶします。
初めての食材は、1日1品1さじから始めてください。

 

離乳食中期(もぐもぐ期)

時期

生後7~8ヶ月が目安です。

  • お座りが上手にできる。
  • スプーンを口に入れても嫌がらない。
  • ペースト状のものを上手に飲み込める。
離乳食のあげ方

粒が残るくらいにすりつぶしたものからスタートします。
慣れてくると、舌と上あごでつぶせるくらいの固さにした食材をみじん切りにします。

 

徐々に食材を大きくしていくことで、もぐもぐ食べる練習をします。

 

離乳食後期(かみかみ期)

時期

生後9~11か月が目安です。

  • 食べ物に興味を持つ。
  • 自分から食べようとする意欲がある。
  • 口をもぐもぐさせて、舌でつぶせる。
離乳食のあげ方

バナナくらいの固さの食材を、さいの目切りなど、少し大きめに切ります。野菜スティックなど、手で持って食べる練習をしましょう。

 

離乳食完了期(ぱくぱく期)

時期

1歳からが目安です。

  • 食べ物を前歯でかじりとれる。
  • 唇を前後左右に動かして食べられる。
  • 手づかみ食べが上手にできる。
  • 立てるなど、運動機能が発達している。
離乳食のあげ方

ハンバーグくらいの固さで、7mm~1cmの大きさが目安です。大人用のご飯を少し薄味にしたもので大丈夫です。
柔らかすぎると噛む力が育たないので、適度な固さのものをあげましょう。

 

月齢の時期は、あくまで目安。5ヶ月になったからって慌てて離乳食を始めなくても大丈夫ですよ。

 

離乳食を食べてくれない理由と工夫の仕方

大人がご飯を食べたくない日があるように、子どもにも食べたくない理由がありますそれは、体の発達具合だったり、気持ちの問題だったり様々です。

食べてほしいと願うあまり、無理やり食べさせることだけは絶対にやめましょう

スプーンを無理やり口に入れると、喉を傷つける恐れがあります。また、ますます食べることが嫌いになってしまいます。

食べることが楽しみになるように工夫していきましょう。

ここでは、考えられる離乳食を食べてくれない理由と、どのように工夫すればよいかを離乳食期別にまとめました。

参考にして、試してみてください。

 

離乳食初期

子どもにとって、生まれて初めての食事です。それと同時に、ママにとっても初めての離乳食です。

お互い初めてのことなので、なかなか思うようにはいきませんが、子どもの様子を見ながら焦らずに進めていきましょう

 

食べない理由
  • 乳首以外のものが口に入ってきて警戒している。
  • 舌が未発達で、反射的に出してしまう。
  • 初めての味にとまどっている。
  • 時間が子どもに合っていない。
  • 硬すぎて食べられない。
工夫の仕方
  • 飲み込みやすいように、出来る限りなめらかにすりつぶす。
  • 熱すぎないか、人肌程度になっているかをチェックする。
  • 時間帯を変えてみる。
  • いったんお休みする。(2週間程度)

 

この時期は、飲み込むためのトレーニングだから、まだ早いと思ったらいったんお休みしましょう。

 

離乳食中期

離乳食中期になると、舌ですりつぶしてモグモグ食べる練習をしていきます。そして、味覚が発達する時期です。

好き嫌いが出てきたからといって、嫌いなものを無理に食べさせるのはやめましょう。色々な味や舌ざわりを知って、食事を楽しむことが目的だからです。

まずは、子どもが食べてくれるものを食べさせて、徐々に色んな食べ物の味に慣れさせるようにしましょう。

 

食べない理由
  • 固形の食材に違和感がある。
  • 食材が大きすぎる。
  • 食材の繊維が飲み込みにくい。
  • 味が好きではない。
工夫の仕方
  • 大きすぎないように切る。
  • 豆腐くらいの固さにする。
  • 食材の繊維は、細かく刻む。
  • 片栗粉でとろみをつける。
  • 食べ慣れた食材をあげる。

 

食べることに不安を感じている子もいるので、大人が楽しそうに食べる姿を見せてあげるのもいいですね!

 

離乳食後期

離乳食後期では、離乳食を3回に増やすので、ママもさらに大変になってきます。だからといって、同じメニューばかりだと子どもが飽きてしまう場合もあります。

味覚もどんどん発達していくので、色んな味を体験させることが大切です。

 

食べない理由
  • 大きすぎて食べにくい。
  • 固くて食べにくい。
  • お腹が空いていない。
  • 苦手な食材が入っている。
  • 自分で食べたい。
  • スプーンが舌に触れる感覚が嫌だったり、サイズが大きすぎて口に入れにくい。
工夫の仕方
  • バナナくらいの固さにする。
  • 苦手な食材はいったんお休みする。
  • 日中たくさん運動をさせる。
  • 生活リズムを整える。(朝起きて夜寝る)
  • 大人のご飯のにおいでお腹を空かせる。
  • つかみ食べをさせるなど、子どもの好きにさせて見守る。
  • スプーンを変えてみる。(大きさの見直しや、好きなキャラクターにしてみるなど)

 

食パンは、パンがゆにすると食べてくれることもあります。

 

離乳食完了期

離乳食完了期になると、だんだんと自我が芽生えてきます。好き嫌いの主張も激しくなってくることでしょう。

 

また、気分によって食べムラが出てくることも多いです。なかなか食べない時は、20分を目安に食事を引っ込めましょう。

1回で食べた量ではなく、1週間単位でどれくらい食べたかを見ていくようにしましょう。

 

子どもは気まぐれなので、日によって食べたくない気分の時もあるからです。順調に体重が増えて、母乳やミルクを飲んでいるのなら心配はいりません。

食べない理由
  • 気が散る。
  • 慣れない食べ物に対して警戒している。
  • 気分がのらない。
  • いつもと環境が違う。
工夫の仕方
  • 離乳食前にはオモチャを片付ける。
  • 食事中には、あまり話しかけない。
  • 苦手な食材は、大人が美味しそうに食べている姿を見せる。
  • 家族と一緒に食べる。

 

いつも残してしまう時は、盛り付けを減らしてバランス良く食べてもらえるように工夫しましょう。

 

離乳食作りをラクする方法

 

ママは、家事も育児も毎日休みなくすることが沢山あります。そんな中、食べてくれるか分からない離乳食を毎日作るのって大変ですよね。

気持ちに余裕が無ければ、ちょっとしたことでイライラしてしまったり、落ち込んでしまいます。

 

ここでは、毎日大変な離乳食を、ちょっとでもラクする方法をお教えします。子どもと笑顔で向き合うためにも、ぜひ試してみてください!

 

ハンドブレンダーを使う

 

離乳食作りで1番大変なことは、食材をなめらかにすりつぶすことではないでしょうか。時間もかかるし、なにより面倒くさいですよね。

そんな時に助けてくれるのがハンドブレンダーです。

食材を入れて、スイッチ1つであっという間にとろとろになります。大量に作れるので、小分けにして冷凍保存しておけば、かなりの時短になります。

離乳食初期~中期にかけての数ヶ月だけしか使わないので、お金がもったいないと思うかもしれませんが、負担を減らせることを考えると十分に買う価値はあると思います。

 

私が使っていたブラウンのハンドブレンダーは音が少し大きいですが、5秒で離乳食ができるので便利です。
チョッパー付きで、今はみじん切りにも活躍しています!

 

小分けにして冷凍保存する

育児の合間をぬって、毎日離乳食を作るのは大変ですよね。それなら、離乳食を作るのは週1回にしちゃいましょう!

週1回しか作らないで済むと思えば、気持ちもラクになると思います。

まず、離乳食用の小分けトレーをいくつか用意します。(サイズも色々あった方がいいです。)そして、色んな食材を月齢に合った形状に作っていきます。

それを、小分けに冷凍保存して、離乳食の時間に解凍するだけです。

 

私は、冷凍しすぎて冷凍庫がほぼ離乳食で埋まってました。(笑)

 

市販のベビーフードを使う

市販のベビーフードと聞いて、悪いイメージを持つ方もいると思います。

 

赤ちゃんに、レトルトなんて食べさせて大丈夫なのかな?
市販に頼っていたら、周りから子どもに愛情がない親だと思われてしまう。

このように、周りからの評価を気にしてしまう方もいるのではないでしょうか。

 

実際には、市販のベビーフードは月齢別に分かれているし、塩分量も調整されています。アレルギー品目にも配慮されているので安心です。

子どもの体に害を及ぼすということは、まずないでしょう。

 

それどころか、手作りだと食べなかったのに、市販のベビーフードだと食べてくれたという声もあります。(もちろん、手作りじゃないと食べない子どももいます。)

なので、市販のベビーフードに頼ることは、悪いことではありません。

 

むしろ、疲れている時はどんどん市販のベビーフードを頼っていくべきだと思います。

 

私は、離乳食の半分以上を市販のベビーフードで対応してました。

 

ただ、デメリットもあります。

 

市販のベビーフードは工場で大量に作るため、細かい栄養バランスの調整が難しく、足りない栄養素が出てきてしまいます。

主に、鉄分・亜鉛・ビタミンD・カルシウムが不足しやすい栄養素です。

 

なので、足りない栄養素を補うようなアレンジをすることをオススメします。

例えば、市販のベビーフードに湯がいた野菜や豆腐を入れることや、魚や肉をメインで作り、市販のベビーフードをソースとして活用するなどです。

今では種類もたくさん売られているので、ぜひ市販のベビーフードを使って、ラクしていきましょう!

こぼさないで!とイライラして怒鳴る前にできる離乳食での汚れ対策!

手づかみ食べを始めると、食べ物をぼとぼとと落としたり、投げたりして、部屋や服が今までよりも汚れがちになります。

あとで掃除することを考えると、毎回汚れていく部屋や家具を見ているのは辛いですよね。スプーンであげてた時の方がラクだったなぁと考えてしまいます。

だけど、手づかみ食べをすることで、手指が上手に動かせれるようになったり好奇心を育ててくれたりと、成長にはいいことが多いんです。

そんな、子どもの成長をイライラせずに見守りたいですね。

汚れを最小限にして、少しでもイライラしないような方法をご紹介しますので、参考にしてください。

 

レジャーシートを敷く

子どもが自分でご飯を食べるようになると、とにかく床が汚れます。そんな時は、レジャーシートを敷くことで後片付けが格段にラクになります。

飲み物や汁物をこぼしても簡単に拭けて、そのまま流しに持っていけば、食べこぼしも落とせます。

レジャーシートは100均でも買えるので、あまりに汚れたらいっそ捨ててしまってもいいかもしれませんね。

レジャーシートを洗うのも面倒くさい場合は、新聞紙などを使うのもいいですね!

 

 袖付きのお食事用エプロンを使う

服に食べ物の汚れがついてしまうと、なかなかとれません。お気に入りの服が汚れてしまうと、がっかりしてしまいますよね。

食事の度に、お着替えさせるのも大変です。

そんな時は、袖付きのお食事用エプロンを使いましょう。

普通のお食事エプロンよりも守ってくれる範囲が広いため、服が汚れてしまう心配が少なくなります。

素材が布でできたエプロンが多いですが、撥水加工したエプロンがオススメです。汁物や飲み物が、服に染みるのを防いでくれます。

 

おしゃれで可愛いデザインもたくさんあるので、離乳食の時間が楽しくなりそうですね。

 

ゴミ箱とティッシュはすぐそばに置く

汚れていく様子をただ見ているだけなのは、ストレスがかかりますよね。

汚れたらすぐに拭く!そして、ゴミ箱へ!

そうすることで、食べ終わった後にする掃除はほとんどしなくてもよくなります。

 

すぐに着替えられる準備をしておく

食べている時に、顔や髪の毛を触ってしまい、顔や髪の毛がグチャグチャになってしまうことがあります。

そしたら、すぐにシャワーを浴びて、着替えてしまいましょう

子どももさっぱりしますし、お風呂も同時に終わらせられるのでラクです。

 

飲み物は、子どもから離して置く

コップに入れた飲み物を自分で飲めるようになってくると、とにかくこぼします。特に、持つ時と置く時です。

まだ手の使い方が上手ではないので、どうしても不安定になってしまいます。

慣れてくるまでは、飲み物を欲しがった時に渡して、飲み終わったら回収して少し離した所に置くようにしましょう。

 

【食事が進まなくてイライラ】怒鳴る前にできる4つの対策!

子どもが成長して動ける範囲が広がってくると、食事中でもウロウロしたり遊んでしまったりして、食事が進まなくてイライラしてしまいます。

注意しても全然言う事を聞いてくれなくて、ついつい怒鳴ってしまうこともあるでしょう。すると、ますます食べてくれなくなって、悪循環に・・。

どうすれば、スムーズに食べてくれるのか、対策を4つご紹介します。

集中できる環境にする

子どもは、楽しそうだと思うものが目に入ると、そっちに気が取られてしまいます。

食事中はテレビを消す、オモチャが見えないようにするなどの工夫をしましょう。

食事の時間だと分からせる

大人の予定では食事の時間でも、子どもの予定では食事の時間ではないかもしれません。子どもにも予定があります。

次は、このオモチャで遊ぼう。など、考えながら遊んでいます。

子どもに、今からはご飯の時間だと伝えるためには、いただきます。」「ごちそうさま。」を必ずすることです。

それでも最初は遊んでしまいますが、根気よく続けていくことにより、「いただきます。」をしたらご飯を食べる時間だと分かってきます。

立てなくなる工夫をする

椅子にじっと座っていられない子どもには、工夫して立てなくなるようにしてしまうのも手です。

私の子どもも、食事に飽きてくると立って歩き回って困っていました。

保育園に相談すると、保育園では立ち上がれないように、椅子と机の隙間にクッションを詰めて立てなくなるようにしていると教えてくれたので、家でも実践してみました。

立ちあがろうとはしますが、立てないのが分かると、観念して食べてくれました。今では、何もしなくても食べ終わるまではじっと座ってくれています。

腰ベルト付きの椅子を買うのもいいですね。

一緒に食べる

 

食べているのが子どもだけだと、途中から飽きてしまうことがあります。しかし、ママやパパが一緒に食べていると、真似っこをして食べようとしてくれます。

また、1人で食べているよりも、食事の時間が楽しいと感じてくれます。きちんと食べられたら、大げさに褒めてあげるのも効果があります。

 

【まとめ】うまくいかない離乳食でイライラ!!怒鳴る前にできる対処法

 

最後に、子どもが離乳食を食べてくれない時の対処法、汚れ対策、落ち着きがない子どもへの対策をまとめます。

 

離乳食を食べてくれない時

  • 離乳食の形状と、子どもの発達が合っているのかを確認する。
  • 食材の大きさ、固さ、温度を見直す。
  • 日中たくさん運動をさせて、お腹を空かせる。
  • 食べない時は、いったんお休みする。
  • まずは、好きなものを食べさせて、苦手なものは無理強いしない。
  • 食事に集中できるような環境をつくる。
  • 家族と一緒に食べる。

 

汚れ対策

  • レジャーシートを敷く。
  • 袖付きのお食事用エプロンを使う。
  • ゴミ箱とティッシュはすぐそばに置く。
  • すぐに着替えられる準備をしておく。
  • 飲み物は、子どもから離して置く。

 

落ち着きがない子どもへの対策

  • 集中できる環境にする。
  • 「いただきます。」「ごちそうさま。」を必ずする。
  • 椅子から立てなくなる工夫をする。
  • 家族と一緒に食べる。

 

離乳食で悩むママの悩みを少しでも解決できるように、私の経験も踏まえつつこの記事を書きました。

子どもが笑顔でいられる事が1番大切です。

そのためには、ママが笑顔でいることです。離乳食を通じて、子どもに、食事って楽しいんだ!って思ってもらえるような時間にしていきましょう。