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これってアレルギー!?離乳食で初めて豆腐を使う時の注意点

離乳食を始めて1ヶ月ほどすると、

赤ちゃんも離乳食に慣れてきたし、そろそろ豆腐を食べさせてみようかな。

と思う方は多いと思います。

 

豆腐はタンパク質が豊富で、カルシウム、ビタミンEも含まれています。また、他の食材との相性も良く、豆腐を使った離乳食のアレンジレシピも豊富に紹介されており、離乳食初期に取り入れやすい食材です。

 

しかし、豆腐でアレルギー反応が出てしまうことがあることを知っていますか?

そこで、

  • 離乳食での豆腐の食べさせ方。
  • アレルギーの見極め方。
  • アレルギーが出た時の対処法。

この3つをご説明しますので、参考にしてください。

アレルギーを防ごう!離乳食の豆腐ってどうやって食べさせるの?

離乳食で初めて豆腐を使う時に、どのようにして食べさせたらいいのか分からないですよね。

8ヶ月の子供なのですが、離乳食で豆腐をあげる場合きちんと火を通してからあげなくてはいけないのですか? 冷奴では何故いけないんでしょうか?

引用:Yahoo!知恵袋

離乳食の豆腐って離乳食始めてからどのくらいで食べさせていいものですか? なんか、2週間でいいと書いてある本もあれば1ヶ月からと書いてある本もあってよくわかりません。

引用:Yahoo!知恵袋

 

このように、豆腐の食べさせ方や、豆腐をあげる時期で悩んでいる方はたくさんいます。

大人は豆腐を冷奴など、生の状態でも食べられますが、赤ちゃんには少し工夫が必要です。

きちんとした知識を持って与えることで、赤ちゃんの体調不良、アレルギー反応が出る可能性を下げることができます。

 

離乳食で豆腐を与える時期、安全な豆腐の与え方をご紹介します。

 

離乳食で豆腐を与える時期

離乳食では、順番に少しずつ食材を増やしながら与えることが大事です。豆腐は、離乳食スタートから2カ月目頃が目安になります。赤ちゃんによって違うので、離乳食の進み具合をみて判断しましょう。

【離乳食の進め方】
  1. 10倍がゆを小さじ1から始めます。
  2. おかゆに慣れてくると、野菜のペーストを1種類ずつ増やしながら与えます。
  3. おかゆや、数種類の野菜を食べることが出来るようになれば、豆腐などのタンパク質を与えます。

 

離乳食での豆腐の与え方

豆腐って、柔らかいしそのまま食べさせてもいいんじゃないの?

豆腐を離乳食で使う場合は、そのまま与えることはオススメしません。では、どのように加工すればよいのかをご説明します。

 

加熱処理する

豆腐を離乳食で使う時は必ず加熱処理をしましょう。

赤ちゃんはまだ抵抗力が強くありません。なので、殺菌するために加熱処理をすることが重要です。また、加熱することで赤ちゃんが飲み込みやすくなります。

湯通しするのもいいですが、電子レンジで30秒ほど加熱をすると簡単に殺菌できるのでオススメです。

 

赤ちゃんが豆腐を生で食べられるのは、10カ月~1歳以降といわれています。その頃には、赤ちゃんの消化器官も発達してきて生で食べられる食べ物が増えてきます。

 

すりつぶしてペースト状にする

離乳食初期の頃は、すりつぶしてペースト状にして与えるようにしましょう。まだ飲み込む力が弱いので、すりつぶすことで、なめらかになり飲み込みやすくなります。

 

午前中に与える

どの食材も同じですが、初めての食材を与える時は、午前中に与えるようにしましょう。アレルギーの場合、数時間経ってから発症するケースがあるからです。

そのため、小児科が開いている日の午前中に食べさせて様子を見るようにしましょう。

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卵、牛乳、小麦のアレルギーは知っていても、豆腐アレルギーは聞いたことがない方がほとんどではないでしょうか。実は、豆腐の原料に使われている大豆が食品表示法により、表示が推奨されているアレルギー20品目に入っています。

しかし、赤ちゃんは体調をうまく伝えることが出来ないため、アレルギーを見極めることは困難です。ここでは、豆腐アレルギーの特徴豆腐アレルギーの見極め方をご紹介します。

 

豆腐アレルギーとは

豆腐アレルギーとは食物アレルギーの一種です。

食物アレルギーとは、免疫が無害な食べ物を有害と勘違いしてしまうことで、過剰に働いてしまうことです。本来なら、身体を守ってくれるはずの免疫反応ですが、自分自身の器官や組織を攻撃してしまい、発症します。

とくに0~2歳までは、消化酵素の分泌や、小腸の消化・吸収能力が未発達なので、発症するリスクが高くなっています。

その中でも、豆腐アレルギーとは何が原因で、どのような症状が出てしまうのかを順にご説明します。

 

豆腐アレルギーの原因

豆腐を食べて、アレルギーが発症してしまう原因は主に3つあります。

  • 豆腐の原料となっている大豆
  • 豆腐を作る時に使用する豆乳
  • たんぱく質の過剰摂取

それぞれを詳しく解説します。

 

大豆アレルギー

免疫細胞が大豆の中に含まれるたんぱく質を有害だと判断することで、身体を大豆たんぱく質から守ろうと働き、アレルギー反応がでます。大豆アレルギーの場合、大豆を使っている食品全てに注意が必要です。

豆乳アレルギー

主に、花粉症の方、果物にアレルギー反応がある方に多く発症します。また、別の口腔アレルギーを引き起こす事があります。

大人の女性の方に多く発症し、豆乳アレルギーの場合、大豆製品は食べても大丈夫なケースもあります。

たんぱく質の過剰摂取

本来たんぱく質は、アミノ酸に分解することで身体の健康維持に欠かせないものです。

しかし、腸管が未発達の乳幼児は、たんぱく質がうまく分解できずにたまってしまい、アレルギーが出てしまう事があります。

 

豆腐アレルギーの症状

豆腐でアレルギーが出ると、赤ちゃんの場合、口周りにプツプツと発疹がでることが多いです。その他にも、

 

  • 発疹、発赤、唇のはれ
  • 下痢、嘔吐
  • せき、呼吸困難

 

などの症状があり、症状の種類や強さは人によって変わります。色んな症状を併発することもあれば、1つだけしか症状が出ないこともあります。

 

大豆アレルギーが、アナフィラキシー症状の原因になる可能性は卵や牛乳に比べて低いですが、発症した場合命にかかわるので注意しましょう。

 

豆腐アレルギーの見極め方

アレルギーを見極めることは、非常に難しいです。その症状が、アレルギーなのか他の要因なのかを判断するのには、まずは病院に行くことをオススメします。

ここでは、簡単なアレルギーの見極め方をお教えしますので、参考程度にしてください。

 

発疹が出ている場所

食品が皮膚に付着している場所にだけ発疹が出ているのか、他の場所にも出ているのかを確認してください。食品が付着している場所にだけ出ている場合、アレルギーの確率が高いです。

ただし、常に口周りに発疹が出ていれば、よだれかぶれの場合があります。保湿剤や薬でケアをして様子をみてみましょう。

 

発疹を伴っている

アレルギーは、90%が発疹を伴っています。嘔吐や下痢の症状があっても、発疹が無ければアレルギーの確率は低いと考えられます。

 

翌日治っている

アレルギーの場合、翌日には発疹が治まっていることが多いです。数日間、発症と治癒を繰り返す場合は、じんましんの可能性があります。

 

特定の食品だけで症状が出る

毎回、同じものを食べて症状が出る場合は、アレルギーの疑いがあります。反対に、いろんな食品を食べていても毎回のように症状が出る場合、他の病気かもしれません。

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落ち着いて!離乳食で豆腐アレルギーが出た時の対処法

元気だった赤ちゃんに、いきなりアレルギーが出たら慌てますよね。赤ちゃんの場合、重症化してしまう場合もあるので、早めの対応が重要になります。

アレルギーが出た時の対処法をしっかり学んでおくことで、正しい対応をできるようにすることが大切です。

 

アレルギーが出た時にすぐにすること

豆腐を与えた後、アレルギーが疑われるような症状が出た場合は、速やかに小児科で診てもらいましょう。本当にアレルギーか、豆腐の何にアレルギー反応が出たのかを調べてくれます。

きちんと診断してもらうことで、これからどのようなことに気を付けていけばよいのかが分かります。もし、赤ちゃんの状態がぐったりしている呼吸が苦しそうな時は、すぐに救急車を呼びましょう。

自己判断によるアレルギー食品の断定や、すぐに治まったから大丈夫と思っての放置はやめましょう。

 

また、アレルギーが出て病院に連れていく際に、こちらの4つをメモしておくことで診察がスムーズに進みます。

  • 何を食べたのか。
  • 何時に食べたか。
  • いつ症状が出たか。
  • どのような症状が出たのか。

赤ちゃんをよく観察し、軽症なのか重症なのかを判断して、正しい対応を心がけましょう。

 

豆腐アレルギーが診断されたら

豆腐アレルギーだと診断されたけど、これから離乳食はどうすればいいの?

 

この先、ずっと豆腐は食べられないの?

 

アレルギーだと診断されると、この先どうすればよいのか分からず不安になりますよね。アレルギーだと診断された後に気を付ける事、出来る治療法をご説明します。

アレルゲンを避ける

医師の指導に基づいて、アレルゲンを含まない離乳食を与えるようにします。豆腐アレルギーに多い、大豆がアレルゲンだった場合、

 

  • 豆腐、厚揚げ、油揚げ
  • 味噌、醤油
  • きな粉
  • 枝豆、納豆
  • 植物油

 

これらの食品を使わない離乳食を作る必要があります。また、お菓子にも大豆が使われているものがありますので、原材料をよく確認してから与えるようにしましょう。

 

大豆を使わず、雑穀や米で作られた醤油や味噌もありますので、そちらを代替品として使うと少しラクになりますね。

 

食物経口免疫療法

食物経口免疫療法とは、食物アレルギーに対して有効とされる治療法です。症状を引き起こすアレルゲンの量に応じて、医師の指導のもと、少しずつ食べさせていきます。

そうすることで、アレルゲンとなっていた食品の耐性をつけ、食べられるようにしていきます。治療することで、アレルギーで食べられなかった食品が食べられるようになることもあるので、医師に相談してみてはどうでしょうか。

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【まとめ】豆腐の離乳食でのアレルギーが怖いなら正しく見守ろう

離乳食で豆腐を使う際に、大切なことをおさらいしましょう。

 

  • 豆腐を与える時は、1歳頃まで加熱処理してから与える。
  • 豆腐の原料の大豆がアレルギーの原因になることが多い。
  • アレルギーかもしれない症状が出たら、すぐに小児科で診てもらう。

 

あまり知られていない豆腐アレルギーですが、軽く考えていると重症化したり、命を落としてしまったりする可能性もあります。初めて豆腐を与えるときは、赤ちゃんに異常がないか、よく観察するようにしましょう。

 

また、もしアレルギーを発症してしまっても、成長と共に治っていく場合が多いです。あまり悲観的にならずに、小児科の先生とよく相談して、楽しい離乳食を目指しましょう。